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<東京ディズニーシー大規模拡張>パークNo.1保てるか 巨額投資で集客強化 効果などに注目

6/15(金) 11:00配信

千葉日報オンライン

 投資額約2500億円に上る東京ディズニーシー(TDS)の大規模拡張計画を14日発表したオリエンタルランド(OLC、浦安市)。世界初となる四つの新アトラクションやTDS内ホテルの新設でパークの価値を高め、今後数十年にわたる持続的成長でテーマパークナンバーワンの座を堅持する勝負に出た。国内の少子化で来園者の先細りが予想される中、訪日外国人客を含めた集客力を強化するとともに顧客満足度の向上につなげる考えだが、巨額投資に見合った効果が得られるのか。投資家の反応や株価の動きも注目される。

 この日の記者会見でOLCの上西京一郎社長は大規模拡張後、年間500億円の増収を予想し、連結売上高は5千億円台半ばから後半まで伸びる見通しを示した。2018年3月期は4792億円で過去最高を記録。今年は35周年イベントの効果で5千億円の大台突破を見込んでいる。

 両パークの来園者数は5年連続3千万人台で推移しているが、中期経営計画で掲げる20年には、過去最多だった15年3月期の3137万人を上回り、過去最多となる目標。大規模拡張後は、さらに来園者を増やす計画だ。

 大規模拡張計画に伴い、OLCがウォルト・ディズニー社と締結しているライセンス契約は30年間延長し、最長2076年までとすることで合意したことも明らかにした。

 少子高齢化で国内人口が頭打ちの中、急増する訪日客の取り込みも狙う。今回の計画で、ミラコスタに次いでTDS内にホテルを新設するのもその取り込みの一環で、加賀見俊夫会長は「世界中のお客さまを相手にするには、より高級なホテルも必要。シーは世界で唯一、海をテーマにしたパークで海外からの評価も高い」と語った。

 来園者の増加に伴い課題となっている混雑対策について、上西社長は「混雑を全く感じないというのは難しいが、その中でも来園者の体験価値を高めることで、満足度を上げることが大切だ」と大規模拡張の意義を説明。

 上西社長は「投資によって高い顧客満足度を獲得できると確信している」とした上で、入園料についても「上げていく機会があると捉えている」と値上げを検討していく考えを示した。

 計画発表前の14日の東京株式市場の終値で、OLCの株価は前日比180円安の1万1670円となった。15日以降の投資家と株価の反応も気になる。