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“野球の魅力”伝える取り組み 「絵」に込める思い

6/15(金) 14:19配信

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絵を描くことで野球の魅力野球の魅力を伝える―

 近年は競技の普及やファンの獲得など老若男女問わず、多くの人に野球というスポーツに触れる機会を提供しようとする動きがある。実際にどのようにしてその機会をつくるかが課題ではあるが、その一例を提案しているのが「野球を球場の外に連れ出して、あなたの日常に」をコンセプトに掲げるブランド『野球と暮らす』だ。

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 神宮球場では全国大学野球選手権が開催されており、選手たちが日本一を目指して戦っている。熱戦が繰り広げられている場所から少し離れた表参道の閑静な住宅街の一角に、従来の野球の印象とは異なる姿を体感できる場所がある。『野球と暮らす』が主催する「野球と暮らす展」だ。

 同展示会で手に取ることができる『野球と暮らす』の日常アイテムには、ゆるくかわいいタッチの野球イラストが散りばめられている。このイラストを担当する雨本(あめもと)洋輔氏に話を聞いた。

「野球に興味のない人の入口になるような絵を描けたらと思います。野球のイメージをゆるくする、というイメージです」

 筆者はかつて、野球を観ないという友人に野球に対する印象を聞いてみたことがある。それに対する答えは「軍隊」。毎日必死に練習し、規律を重んじる野球部の印象と重ねたのだろう。これでは軽い気持ちで野球に触れることは難しい。そんなイメージを払拭するヒントが、雨本氏の描く世界観にあるのかもしれない。

巨人ファンが阪神ファンにプレゼントすることも?

「球場のグッズ売り場には、球団や選手の応援グッズが並んでいますよね。それは当然、野球の主役がプレーヤーだからです。僕たちは彼らのプレーの背後にある途方もない練習量や選手同士の因縁に物語を感じる。でも、野球が好きな自分たち自体を主役と捉える考え方があってもいいんじゃないかと思ったんです。それが『野球と暮らす』につながっていきました」

 ファンが選手を応援する理由は様々だ。例えばイケメンだったり、華麗なプレーだったり、苦難を乗り越えて活躍する、など数えきれないストーリーが存在することだろう。雨本氏はそのストーリーをあえて排除している。使用するのはグラブやバット、ボールではなく、マグやトートバッグなど日々の暮らしに溶け込む日常アイテムだ。

「野球選手のイラストって、似顔絵で描かれることが多いですよね。僕の場合は選手を無個性無表情に描くことで、見た人が身近にいる人の姿と重ねたり、時には自分自身と重ねたりと自分で物語を作れるようにしたいんです。それをグッズにして持ち歩けるようにする。そうすれば、球場だけでなく、暮らしの中に野球を感じることができるんじゃないかなと思います」

 固有の球団や選手に限定しないことで、野球ファン共通で楽しむことができる。巨人ファンが阪神ファンにプレゼントする、なんてことも可能かもしれない。野球ファンはもちろん、絵が好きな人など垣根なく楽しむことができる。雨本氏は、絵を描くことを通じて今後も野球の魅力を伝えていく。

※「野球と暮らす展」
期間:2018年6月12日(火)~6月17日(日)
時間:11:00~19:00(最終日は11:00~17:00)
会場:ペリーハウスギャラリー(東京都渋谷区神宮前4丁目23-6 東京メトロ表参道駅徒歩7分、明治神宮前駅徒歩7分)

苅田俊秀 / Toshihide Karita

最終更新:6/15(金) 14:19
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