ここから本文です

W杯開幕、日本に「来る人」いるのか/月刊セルジオ

6/15(金) 10:01配信

日刊スポーツ

<月刊セルジオ番外編>

 今の日本には大黒柱がいない。エースは本田? それはサッカーより、ファッションを含めた好感度やイメージ、発言によるものだろう。スイス戦でもあれこれ指示を出していたが、本人が得点できない上にミスしていては、「自分でやるべきことやってから、言ってくれ」と周囲に思われかねない。以前のワールドカップ(W杯)で、海外組と国内組の間に溝ができたことがあったと聞く。現地に入ればいわゆる監禁状態になり、ストレスがたまる。「内部分裂」「お家騒動」が起きなければいいが…。

【写真】カザンでの練習でランニングする本田

 ポルトガルはロナウド用のサッカーをしている。アルゼンチンもメッシのためのチームだ。メッシに守備は求めない。ブラジルのネイマールもほぼ攻撃だけでいい。本当のスーパースターだからだ。ゴールを決めてくれれば、誰も文句は言わない。FWとセンターバックに「ポリバレント」はいらない。ゴールを取るスペシャリストと、それをつぶす専門家なんだ。

 今回のW杯ロシア大会は「行く人、来る人」の大会になるのかな。メッシとロナウドはおそらく最後のW杯になるだろう。一方で彼らに代わってか、引き継ぐ形でか、新しいスターが生まれる期待が高まる。フランスの新生19歳FWエムバペ、前回得点王のロドリゲス(コロンビア)、ピークを迎えたベルギーを引っ張るE・アザールが、本当のスーパースターになるチャンスだ。

 セネガルのマネもスター候補だ。速さがあって点が取れる。ボールコントロールもよく、ボレーもヘディングもできるから、相手にとっては嫌な選手。あのスピードでプレミアのDF陣とやりあって故障がないんだから、素晴らしい筋肉、柔らかさだ。

 日本はおそらくこれが最後のW杯になる「行く人」が多いだろう。果たして「来る人」はいるだろうか。(日刊スポーツ評論家)

最終更新:6/15(金) 12:04
日刊スポーツ