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「イライラ」倒す深呼吸ヒーロー 輪島・澤田さん 感情の制御法、児童に伝える

6/15(金) 1:40配信

北國新聞社

 スーパーマンのような衣装をまとい、衝動的な怒りを抑える「6秒間の深呼吸」を児童に楽しく伝える介護福祉士がいる。日本アンガーマネジメント協会の資格を持つ輪島市小伊勢町の澤田慎一郎さん(44)だ。子どもの関心を引こうと考えた「スーハーマン」に変身して「イライラしたら息をスー、ハー」と実践する講習は県外から依頼が入るほど評判となり、澤田さんはスーパーマンよろしく全国を飛び回っている。

 「人を傷つける言葉だと分かっているのに、イライラするとつい言っちゃうことがあるよね。でも君たちをイライラさせる脳内の成分は6秒待つとおとなしくなります」

 13日、輪島市鳳至公民館で合宿していた鳳至小3~6年生19人の前に、澤田さんは「スーハーマン」となって登場した。「6」をかたどったかぶり物、赤と青の派手なコスチュームは、小さな子を飽きさせないための工夫だ。

 どうしても怒りたい時でも「人を傷つけない」「自分を傷つけない」「物を壊さない」という三つのルールを子どもたちと約束すると、スーハーマンはマントを翻して去っていった。

 澤田さんは、感情に任せて反射的に人や物に当たる子どもの役に立とうと、2013年に怒りをコントロールするアンガーマネジメント協会のキッズインストラクターとなった。以来、小学校や公民館から依頼を受けて、協会の子ども向けワークブックを活用した講習をボランティアで年間20~30回開く。今では北陸三県だけでなく東京、大阪、愛知などからも声が掛かる。

 資格を目指したきっかけは「介護の仕事中、現場でイラッとすることがある」と自覚したことだった。介護職は感情のコントロールができなければ長続きしないと危機感を抱き、インターネットでアンガーマネジメントを知った。

 キッズインストラクターを皮切りに、調整役であるファシリテーター、叱(しか)り方トレーナーの資格も取得し、ストレスを感じる介護職員や子育て中の母親にも、怒りと上手に付き合う方法を指導している。

 澤田さんは「アンガーマネジメントは小さい時に覚えると身につきやすい。目標は全都道府県での講習で、子どもたちの心に優しさの種をまきたい」と意気込みを示した。

北國新聞社

最終更新:6/15(金) 1:40
北國新聞社

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