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石巻産・稲わらをカツオたたき用に 高知の会社と契約、19日初出荷 通販サイトで反響

6/16(土) 17:53配信

石巻かほく メディア猫の目

 石巻市の稲わらが、カツオのたたきに使用するわら焼きとして活用されることになった。畳、畳床製造販売や畳工事などを手掛ける「和楽」(同市須江瓦山)が、高知県土佐町の水産加工会社と契約を済ませ、19日に初出荷する。

 同社は既に専門商社や問屋などを通じて、日本中央競馬会(JRA)や動物園、ホームセンターなどに出荷していた。自社の稲わらが高い評価を受け、全国的な広がりを見せることに和楽の佐々木正悦会長(66)は「宮城は稲わら畳床のシェア3割を占める全国一の産地。少しでも知名度アップに貢献できれば」と話す。

 
 和楽の稲わらが全国的に注目されるようになったのは、3年ほど前。大手インターネット通販サイトに「専門ショップ」として出店したのがきっかけだった。

 石巻市広渕や井内などの稲わらを、独自のノウハウで形状や長さ、色目など厳しく選別し、無農薬を含む、高品質な商品を提供。ペットの寝床や家庭菜園、わら工芸品、魚焼きなど多様なニーズに対応できるようにしたのが奏功した。

 出店してからは予想を上回る反響で、「サイトではマンションのベランダなどで家庭菜園に使用する人の購入が多いと聞く。畳以外で稲わらが売れるとは思わなかった」という。

 
 カツオのたたき用としては、和楽のホームページや通販サイトを見た水産加工会社(高知県土佐町)の関係者の目に留まり、連絡があった。佐々木会長は「昨年秋に集めた稲わらの中から、わら焼き用に要望のあった1束長さ90センチ、300グラムのサイズに応えた」と説明。2トンの大型契約が成立した。

 水産加工会社は昨年まで近くの農家から稲わらを購入していたが、農家が高齢化したため、稲わらを扱わなくなり、新たな取引先を探していた。

 19日の初出荷は、20キロに圧縮梱包(こんぽう)した100個を5トンのコンテナに積載する予定。コンテナ、列車を経て4、5日後に水産加工会社に届けられる。

 
 佐々木会長は「本業の畳、畳床製造はもちろん、今後も稲わらの需要、販路拡大に力を入れていきたい」と語っている。

■和楽
 1889年創業。環境と健康に配慮した畳づくりをモットーに、日本で最も薄い「和楽畳」や「備長炭入健康畳」「柔道用畳やわら」などを製造販売。東日本大震災後に災害公営住宅用に開発した「あしたの畳(ジョー)」は県グリーン製品の認定を受けた。

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