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「甲子園優勝」記者が今も忘れない木内監督の「教え」 帰りのバスで言われた「緊張していることを認めろ」

6/20(水) 7:00配信

withnews

 この夏、全国高校野球選手権大会は「第100回」の大きな節目を迎えます。常総学院(茨城)のメンバーとして、2003年夏の甲子園で全国優勝を経験した私は先日、当時の木内幸男監督(86)との対談会に、高校の先輩で元巨人の仁志敏久さんらと一緒に参加させてもらいました。人前で話すことは、あまり得意ではない記者…。何日も前から緊張していましたが、それを解きほぐしてくれたのも、木内監督のある教えでした。(朝日新聞スポーツ部記者・井上翔太)

【画像】木内監督、若い!1984年夏の甲子園で優勝した取手二。優勝旗を持っているのは……

「緊張は認めろ」

 第85回大会の出場を決めた高校3年の夏、出場校に30分間だけ認められている甲子園球場での事前練習で、チームはエラーを連発。帰りのバスの中で木内監督に言われたのが「緊張していることを認めろ」でした。

 「自分があがっていることを受け入れたら、もうそれ以上は緊張しない」という意味だと解釈しています。

 対談会の数日前にこれを思い出し、冒頭で「緊張しています」と打ち明けました。それ以降、「平常心に戻る」とまではいきませんが、変な汗はかきませんでした。15年も前に言われたことが、年月を経て、生きてくるとは。

「スクイズだ!」が相手に聞かれ…

 私の高校時代、すでに木内監督は70歳代でした。練習ではバックネット裏の部屋から、マイクを使って指示を飛ばします。改善した方がいいところを選手に指摘することが大半ですが、たまに本筋とは全く関係ないことも発していました。

 「日本―チュニジア、2―0で日本!」

 野球の練習中に、サッカーW杯日韓大会の結果なども伝えていました。

 他にも、ノックの手伝いをしている控え選手に向かって「そのグラブの色、高校野球で使えるの?」。顧問の先生の携帯電話が着信すると「先生、ブルブル鳴ってるよ」。監督の声はグラウンド中に響き渡ります。

 ちなみに「マネジャー、お茶」と言うときもありますが、そのマイクは、マネジャーがいる部屋にはつながっていないため、近くにいる誰かが、マネジャーに伝えに走っていました。

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最終更新:6/20(水) 7:00
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