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ゼリー飲料 売場拡大し多様化進む 女性やシニア層からも支持

6/18(月) 15:18配信

食品新聞

スパウト付パウチ容器入りのゼリー飲料の商品数が増え売場が広がっている。主要販路であるコンビニやドラッグストアの店舗数が拡大傾向にある上に、栄養ドリンク棚のゼリー飲料が占める割合も上昇。商品面ではバラエティ化が進み、女性やシニア層など新規ユーザーの取り込みが進んでいる。スパウト付パウチ容器自体にも注目が集まり清涼飲料全般での採用の動きも強まりつつある。

富士経済によると、スパウト付パウチ容器入りのゼリー飲料市場は17年、前年比11.3%増の688億円と推定し今年は6.8%の伸長を予測。

同市場の約4割のシェアを握る「inゼリー」(森永製菓)は、多様化ニーズへの対応やユーザーの裾野拡大を率先。鈴木達也営業本部菓子食品営業部食品・ウイダー営業グループマネジャーは前期(3月期)について「アイテム別に価値や機能をいろいろな媒体を通じて丁寧にマーケティング強化したことが全体のボリューム増につながった」と振り返った。

「inゼリー」で伸長著しかったアイテムは「マルチミネラル」で、「妊婦さん向けの雑誌やサイトに広告を投下したことが奏功し20%増となった」。そのほかのアイテムも「エネルギー」5%増、「マルチビタミン」3%増、「プロテイン」5%増と軒並み伸長した。

森永製菓は今期、アイテム別提案を継続するとともに「マルチビタミン」と新商品「マルチビタミンカロリーゼロ」の2品体制でビタミン系商品を強化している。

ビタミン系の商品で破竹の勢いなのが「PERFECT VITAMIN 1日分のビタミンゼリー」(ハウスウェルネスフーズ)。前期(3月期)はアイテム数が1品から3品に増えたこともあり51%増となった。同商品はビタミン全13種類を摂ることができるのが最大の強み。アイテムの中では3月に発売した「マスカット味」が目下、絶好調だという。

「キレートレモン 朝バランスゼリー」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)は「売場が拡大し販売も好調に推移している。朝食の時間が確保できない方に食事代替として手軽に飲んでもらっている」(小川裕久飲料ブランド戦略部レモン果汁飲料グループ主任)。

ビッグサイズによる値頃感で10―20代男性に受け入れられ、小腹満たしにオフィスでも飲まれる傾向も出てきているのが「デカビタC ゼリー」(サントリー食品インターナショナル)で「デカビタC」ブランドの新規顧客の獲得に貢献している。

子供を持つ親などに支持されスーパーの売場を席巻している「ぷるんぷるんQoo(クー)」(コカ・コーラシステム)も「Qooブランド全体の成長を牽引する商品になっている」(日本コカ・コーラ)。

頭脳スポーツとして将棋に着目したのは「カロリーメイトゼリー」(大塚製薬)。バランスのとれた栄養の必要性を理解しやすい場面で訴求していく考えの下、高い集中力を要する将棋を切り口にコミュニケーションを展開している。

「ポカリスエット ゼリー」(大塚製薬)は、シニア層向けのコミュニケーションも予定し、液体である「ポカリスエット」ではなかなか取り込めない日常シーンに向けて活動していく。

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最終更新:6/18(月) 16:17
食品新聞