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夫に暴行、多量のインスリン製剤を注射して殺害 妻に懲役9年「頼れる人いなかった」/さいたま地裁

6/18(月) 23:37配信

埼玉新聞

 自宅で夫=当時(70)=にインスリン製剤を打つなどして殺害し、遺体を放置したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた、埼玉県さいたま市浦和区常盤、無職和久井絹子被告(54)の裁判員裁判の判決公判が18日、さいたま地裁であり、河村俊哉裁判長は懲役9年(求刑・懲役12年)を言い渡した。

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 判決理由で河村裁判長は、夫に持病や病変がなかったことなどから、「インスリン製剤の投与時、夫は生存しており、被告もそれを認識していた」と指摘。主治医がインスリン製剤を多量に投与する危険性を説明しており、「被告に殺意が認められる」とした。

 弁護側が主張していた限定責任能力を退けた上で、「犯行は刃物で何度も刺すような強烈なものではない。身近に頼れる人がいなかった境遇には同情できる」と述べた。

 判決によると、被告は昨年6月3日、自宅で、夫の利夫さんにつえで殴る暴行を加えた上、多量のインスリン製剤を注射して低血糖状態に陥らせ、呼吸不全により殺害するなどした。

最終更新:6/18(月) 23:37
埼玉新聞