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<新幹線長崎ルート>レール輸送 軌道敷設本格化 嬉野市に工事拠点

6/19(火) 9:21配信

佐賀新聞

 九州新幹線長崎ルート(武雄温泉-長崎駅間)の建設を巡り、建設主体の独立行政法人鉄道・運輸機構は18日、敷設するレールをトレーラーに積み込む作業を佐世保港(長崎県佐世保市)で報道機関に公開した。嬉野市の工事拠点に19日、初めて輸送される。

 レールは鉄鋼製で、1本の長さは25メートル、重さ1・5トン。新日鉄住金八幡製鉄所(北九州市)で製造され、これまでに1700本が佐世保港に海上輸送された。19日未明からトレーラー4台で1日に計52本(1台当たり13本)ずつ陸上輸送し、嬉野市嬉野町の今寺軌道基地へ搬入する。輸送距離は片道32キロで、約1カ月かけて全てのレールを運び込む。

 佐世保港の岸壁での作業では、クレーンを使ってレールを1本ずつトレーラーの荷台に積み、落下防止措置を施した。鉄道・運輸機構武雄鉄道軌道建設所(武雄市)の板屋良人所長は「軌道工事が本格的に始まる。作業員の安全に留意し、地域の人たちの理解と協力を得ながら完成を目指したい」と話した。

 搬入したレールは、200メートルの長さに溶接する作業を経て、8~9月をめどに基地周辺の本線上で敷設を始める予定。基地には、武雄市の武雄温泉駅から嬉野市など俵坂トンネルまでの17・5キロで用いる約3千本が搬入される。長崎ルートの全長は66キロで、約1万本のレールを使用する。

 長崎ルートは新鳥栖-武雄温泉駅間の整備方針を巡って混迷しているが、既に建設中の区間は予定通りに工事が進んでいるという。1日現在の進ちょく率は用地買収が99%、土木工事は64%。武雄温泉駅で在来線特急と新幹線を乗り継ぐ「リレー方式」で2022年度に暫定開業する計画になっている。

最終更新:6/19(火) 9:42
佐賀新聞