ここから本文です

唐奨漢学賞、斯波義信氏とステファン・オーウェン氏が受賞/台湾

6/20(水) 11:25配信

中央社フォーカス台湾

(台北 20日 中央社)唐奨教育基金会は20日、東洋のノーベル賞とされる「唐奨」の第3回漢学賞を、東洋文庫文庫長の斯波義信氏とハーバード大学名誉教授のステファン・オーウェン氏に授与すると発表した。斯波氏は中国史、特に宋代の分野で目覚ましい成果を挙げた功績が、オーウェン氏は唐詩研究やその翻訳で大きな業績を残し、漢学において新たな局面を切り開いたことが評価された。台北市内で記者会見した。

斯波氏は1930年、東京生まれ。1962年に東京大学で文学博士号を取得。宋代商業史や中国経済史、中国都市史などの分野で卓越した貢献をし、2006年に文化功労者、2017年に文化勲章を受章した。定員150人の日本学士院会員の中で唯一の中国史学者でもある。日本の漢学の伝統や西洋の社会科学に通じているほか、中国語文献の運用にも長け、現在の国際漢学界で中国、日本、西洋の神髄を一体化できる数少ない学者の一人。現在は日本最大の東洋学研究図書館、東洋文庫(東京都)に文庫長として勤務している。

オーウェン氏は1946年、米国ミズーリ州生まれ。幼少期から中国文学に親しみ、イエール大学で中国語と文学を専攻。1972年に韓愈と孟郊の詩をテーマとした論文で博士号を取得し、1982年から今年4月までハーバード大で教鞭をとった。退職後の現在、関心を向けているのは宋詞。未出版の新作では、北宋の時代の詞の変遷をたどっている。

(陳至中、楊明珠、尹俊傑/編集:名切千絵)

あなたにおすすめの記事