ここから本文です

日本は難民とどう向き合えばいいのか 難民申請は過去最多に

2018/6/20(水) 12:06配信

BuzzFeed Japan

厳しすぎる審査

受け入れるという意思の欠如によって起きているのが、難民の審査が厳しすぎるという問題だ。

日本で申請をすると、法務省が個別の事情を審査し、受け入れの可否を決める仕組みとなっている。立証責任は申請者本人にあり、資料はすべて日本語で提出しなければならない。審査には平均2~3年かかる。

たまたまたどり着いた先が日本

難民支援協会は2016年度、73ヵ国出身の人々を支援し、約1100件の相談を受けた。その48%はアフリカ諸国出身者で、中東と南アジアがそれぞれ約20%だった。

その多くは「たまたまたどり着いた先が日本だった」という人々だ。

シリア出身のヨセフ・ジュディさんは、2012年、混乱するシリアを逃れ、きょうだいが先に難民認定を受けた英国を目指した。だが行き着けず、たまたま日本で難民申請をした。

ジュディさんは頼ったブローカーに渡された航空券でドバイに飛び、そこから成田空港で欧州便に乗り継いだ。だが、着いた先はフランスだった。ブローカーはそのまま、ジュディさんのパスポートを持って姿をくらませてしまった。

中東やアフリカでは、海外旅行をしたことがない人が難民となりブローカーを頼ることが多い。地中海沿岸各地でゴムボートに乗った大勢の難民が保護されているが、こうしたボートも、ほとんどはブローカーが有料で乗せている。ブローカーに騙されたり、トラブルに陥る人も珍しくないのが現実だ。

ジュディさんはもともと英国での難民申請を希望していたので、フランスで難民申請をしなかった。だがパスポートがないため再び英国に向かうことはできず、フランスの入管の措置で、一つ前の経由地の成田空港に逆送された。

成田のもう一つ前の経由地、ドバイ空港のあるアラブ首長国連邦がシリア難民を全く受け入れないことは、中東では良く知られている。成田からそのままドバイに逆送されれば、シリアまで戻されてしまうことが確実なため、ジュディさんは成田で難民申請を申し入れた。

2/6ページ

最終更新:2018/6/20(水) 12:06
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事