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砂鉄運搬船が気象庁長官から表彰 海上の気象観測通報に貢献 日本郵船

6/20(水) 14:21配信

乗りものニュース

気象観測網を海上の船で補完

 日本郵船は2018年6月18日(月)、スラリー式砂鉄運搬船「タハロア デスティニー(TAHAROA DESTINY)」が長年にわたって行ってきた海上気象の観測通報について、気象業務の発展に寄与した功績が認められ、気象庁長官から表彰されたと発表しました。

【写真】盾と感謝状

 スラリー式砂鉄運搬船は、陸側と本船をパイプラインで結び、水と砂鉄を混ぜて陸側からポンプの圧力で本船に送り込む荷役方式を採用しています。積み荷役が終了すると、船倉内の水を排出して出帆します。「タハロア デスティニー」は、2012(平成24)年に竣工。年間約120万トンの砂鉄を、おもにニュージーランドから中国・日本へ輸送しています。全長290.40m、全幅45.00m、総トン数9万267トン、載貨重量トン数17万5522トンです。

 国土交通大臣と気象庁長官は、海上の気象や海洋観測・通報を実施している船舶に対して毎年表彰を行っています。

 海は、世界の気象現象に大きな影響を及ぼす一方、気象データは少ないのが現状です。そこでこれを補うべく、航行中の船から気象観測データを収集しています。

 これは国連の専門機関である世界気象機関(WMO)が奨励し、同じく国連機関である国際海事機関(IMO)の海上における人命の安全のための条約(SOLAS条約)にも規範として定められています。

 通報方式は国際的に統一されており、風向、気圧、気温、水温、うねりの高さ、雲の種類と高低などの観測結果はすべて数字のコードに翻訳され、WMOの国際気象通信網を通じて世界中に配信。これをもとに世界の各機関が気象データを作成し、それが航行中の船舶にフィードバックされています。

 日本郵船は、「この度の受賞を励みとして、より一層の安全運航に努めるとともに、引続き海洋上の気象情報提供に協力していく所存です」としています。

乗りものニュース編集部