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村田製作所、七尾の生産棟増設取りやめ

6/20(水) 1:33配信

北國新聞社

 電子部品大手の村田製作所は、七尾市内で計画していた生産棟の増設を取りやめた。整備費は35億円で、約200人を雇用する予定だった。スマートフォンの薄型化に対応した高機能樹脂部品「メトロサーク」の需要が伸び悩んだためとみられる。同社広報は「詳細は話せないが、製造プロセスの変更のため」としている。

 計画では、ワクラ村田製作所(七尾市)内に地上3階建て(一部4階建て)、延べ床面積1万1310平方メートルの生産棟を設け、メトロサークを量産する予定だった。

 関係者によると、取引先である米アップル社のiPhone(アイフォーン)の新製品の売れ行きが当初想定したほどではなく、6月から量産を開始した能美工場のほか、既存の富山、岡山などの工場でまかなえると判断したとみられる。中国・深●市でも今年に入って生産施設が稼働している。

 新生産棟は、今年2月の着工予定時期を過ぎており、19日の市議会一般質問で山崎智之市議(灘会)が取り上げた。

 答弁した不嶋豊和市長は2月中旬すぎに村田製作所から経営戦略の観点から増設見送りの話があったことを明かした。その上で「雇用や操業の維持をお願いし、将来、増設することがあれば、ぜひ前向きに考えてほしいと伝えた」と述べた。

 昨年12月の市議会一般質問では、市側は生産棟の増設による経済波及効果を工事にかかる資材調達や作業員の消費など建設事業関連だけで「55億円と試算される」と答弁していた。

 増設をめぐっては、昨年10月に村田製作所の中島規巨(のりお)専務が石川県庁を訪れ、谷本正憲知事に能美工場の新設とともに計画概要を説明していた。徳田博県商工労働部長は「残念だが、撤退するわけではなく、今後新たな事業展開も期待できる。そういう機会があれば、しっかり支援していきたい」とコメントした。

 ●は土ヘンに川

北國新聞社

最終更新:6/20(水) 1:33
北國新聞社