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「能登にほれた」輪島に居酒屋 神奈川の夫婦が移住 沖縄料理も人気

6/21(木) 1:34配信

北國新聞社

 能登の新鮮な魚や人情にほれ込んで神奈川県から輪島市に移住した楠健二さん(50)、由香利さん(42)夫婦が、輪島朝市近くの空き店舗に居酒屋を開業した。輪島の山海の幸と奥能登では珍しい沖縄料理が売りで、市の起業・新規出店支援事業を活用した。夫婦は「よそ者でもみんな相談に乗ってくれる。観光客を増やす手伝いをしたい」と感謝し、地元に溶け込もうとしている。

 店は輪島市河井町の「わじまんま」で、今月10日にオープンした。店名には「輪島のありのままの良さ」という意味が込められている。

 由香利さんの母は七尾市出身で、自身も同市で生まれた。夫と4人の子どもたちと夏に帰省する度、輪島市三井町の県健康の森でキャンプを楽しむようになり、輪島の市街地に足を伸ばすと、住民の飾らない人柄や鮮度の良い魚に引かれた。

 夫婦は「ネオン街の華やかさを求めなければ、能登は暮らしやすい場所」と思うようになり、店を出す夢を描いてきたが、昨年秋に偶然、理想の場所に空き店舗を見つけた。神奈川県内にオーナーを務める居酒屋を持っているが、「大好きな故郷七尾にも近い」(由香利さん)ことが決め手となり、5月に移住した。

 店ではアマダイ、ノドグロなどの刺し身盛り合わせを能登瓦に載せて提供しており、沖縄から取り寄せた海ブドウや泡盛、ソーキそばなども人気だ。開業に至るまで、商店街の関係者や同業である居酒屋の店主、女将(おかみ)らが相談に乗ってくれたという。

 由香利さんは「地元の人が飽きずに来てくれる、居心地の良い場所を目指す」と抱負を語り、健二さんも「将来的には輪島でさらに店を増やしたい」と意気込んだ。

 市によると、県外からの移住者が市の起業・新規出店支援事業を活用して開業するのは3例目となる。店舗の整備で最大300万円の補助が受けられる。

北國新聞社

最終更新:6/21(木) 1:34
北國新聞社