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「自転車専用通行帯」にクルマで左寄せOK? 左折時の動作は違反になるのか

6/22(金) 6:30配信

くるまのニュース

自転車専用通行帯でも左寄せOK

 全国で自転車の走行環境整備が進められています。たとえば東京都内などでも、車道の左側にカラー舗装で自転車専用通行帯を設置したり、青い「矢羽根」のペイントなどで自転車の通行スペースや通行方向を明示する場所が増えてきました。

【写真】自転車走行環境の整備に逆行? 数減らす「自転車横断帯」等

 一方で、クルマを運転していて左折のために左寄せする場合、このような自転車の通行スペースに入ってよいものなのでしょうか。

 これは原則的にはOK。ある自動車教習所の指導員も、左折する場合は自転車専用通行帯があっても、交差点の手前でそこに乗り入れて幅寄せするよう指導しているといいます。

 道路交通法第34条には「車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿って徐行しなければならない」とあります。このとき、道路の左側に自転車やバスの通行帯などが道路標識で指定されている場合がありますが、左折時の左寄せなどは、この規定によらないことができると第20条に示されています。

 つまり、道路の左端に自転車専用通行帯がある場合も、左折時にはバス専用レーンに乗り入れて左に寄せることと同様に、道路の左側端まで寄せてよいのです。ただし、左端の自転車通行帯にクルマが入らないようにするため、進路変更禁止を示すオレンジの区画線が引かれているといったケースもあります。

そもそも「自転車専用通行帯」じゃないものが多数

 そもそも、カラー舗装や自転車の通行スペースを示す路面標示がなされていたとしても、それが法的な意味を持たない場合があります。

 国土交通省は自転車通行空間の種類として、道路構造令および道路交通法上で規定された「自転車道」、道路交通法で規定された「自転車専用通行帯」、そして「道路交通法上、自転車が通行すべき『車道の左側端』を路面表示等により明示した部分」として「自転車走行指導帯」などを挙げています。

 このうち「自転車走行指導帯」は、たとえば東京都では自転車に乗る人のシルエットと矢印で示した「自転車ナビマーク」や、青い矢羽型の「自転車ナビライン」が施工されているなど、地域によってさまざまな路面標示がなされています。なかには青いカラーペイントで線状に区画されたものもあり、道路交通法で規定された「自転車専用通行帯」と区別がつきにくいものもあるようです。

 自転車専用の通行帯は、それを示す道路標識がセットになっています。一方、自転車ナビマークや自転車ナビラインについて警視庁は、「法令の定めのない表示であり、この表示自体に新たな交通方法を指定する意味はありません」としています。

 ちなみに、走行方向が指定されている自転車専用通行帯での自転車逆走走行は、道交法違反になります。かなり危険な走行ですので、絶対にしないようにしましょう。

くるまのニュース編集部

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