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桐生に死角なし!4年ぶり日本一へ トップタイムで決勝進出「もっとギア上げたい」

6/23(土) 6:01配信

デイリースポーツ

 「陸上・日本選手権」(22日、維新みらいふスタジアム)

 ジャカルタ・アジア大会代表選考会を兼ねて行われ、男子100メートル準決勝は日本記録の9秒98を持つ桐生祥秀(22)=日本生命=が10秒16(向かい風0・3メートル)のトップタイムで23日の決勝に進んだ。同組で2年前の覇者ケンブリッジ飛鳥(25)=ナイキ、17年2位の多田修平(21)=関学大=を圧倒。4年ぶりの日本一へ弾みをつけた。別組だった日本歴代2位の10秒00を誇る山県亮太(26)=セイコー=は10秒19(向かい風0・3メートル)の全体2位で決勝に進出した。

【写真】似てる?桐生祥秀のブロンズ像

 過去の自分と決別するかのような走りだった。準決勝。桐生は一瞬の緩みも見せることなく、ライバルのケンブリッジ、多田を突き放した。「精神的な余裕が欲しかった。トップを取りにいった」。17年も準決勝でケンブリッジと同組となり、2位通過。「嫌なイメージが残った」と、決勝では3位に終わった。だからこそ、“勝ち癖”をつけることにこだわった。

 17年、日本人初の9秒台となる9秒98の日本記録を樹立。名実ともに日本最速の男になった。それでも14年以来Vから遠ざかる日本選手権や、世界選手権、五輪といった大舞台での勝負弱さを指摘する声が付きまとった。

 今季のテーマに挙げたのは「強さ」。雑音を封じるために、万全を期した。日本選手権でピークを作るために、例年より1カ月遅い5月に始動。直前のスペイン合宿からは減量にも取り組んだ。好物の油ものは控え、豚肉をゆでたものなどで節制。「アスリートとしては当たり前だと思うけど」と笑いながら「2キロ減って今は70キロを切るぐらい。体が軽い」。まさに“上昇桐生”で乗り込んできた。

 決勝では最大のライバルと目される山県と激突。「決勝ではもっとギアを上げたい。山県さんも、ケンブリッジさんも上げてくる。ベストを出したい」。日本一速い男が、日本一強い男でもあることを証明してみせる。

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