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山県亮太が最強証明V!桐生に先を越された日本初9秒台の喪失感乗り越え

6/23(土) 22:24配信

デイリースポーツ

 「陸上・日本選手権」(23日、維新みらいふスタジアム)

 ジャカルタ・アジア大会代表選考会を兼ねて行われ、男子100メートル決勝で、日本歴代2位の10秒00を誇る山県亮太(26)=セイコー=が10秒05(追い風0・6メートル)で13年大会以来、5年ぶりに優勝。8月開幕のアジア大会(インドネシア、ジャカルタ)代表に内定した。

【写真】山県の金メダルを見つめる桐生とケンブリッジ

 2年前の覇者ケンブリッジ飛鳥(25)=ナイキ=は10秒14で2位となり、代表入りが確実に。9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(22)=日本生命=は10秒16の3位に終わり、100メートルでの代表入りは絶望的となった。24日に行われる200メートルで切符を狙う。

 誰よりも速く、誰よりも強かった。山県は抜群のスタートダッシュで先手を取ると、中盤以降もケンブリッジ、桐生を突き放す一方。ビクトリーロードを駆け抜けると、「よっしゃ!」と吠え、右拳を握った。

 昨年のこの大会で6位に敗れて以降、1年間、日本人に負けなし。「自分のレースに集中した。去年(6位)のリベンジもできて、5年ぶりに勝てた。最高にうれしい」と、充実の表情で汗を拭った。

 陸上人生最大の喪失感をも、進化への糧と変えた。2017年9月9日。家にいた山県のスマートフォンが震えた。入ってきたのは一本のニュース。

 「桐生が日本人初の9秒台 9秒98」。

 長く追い求めてきた偉業を、切磋琢磨してきたライバルに先を越され、心にポッカリと穴が空いた。「悔しかった。かなり喪失感は大きかった。2、3日は落ち込んだ」-。

 それでも山県は一本のメッセージを桐生に送った。「おめでとう。先を越されたよ」。桐生は「もし自分だったら送れない。山県さんの器の大きさを感じた」。悔しかった。それでも現実を受け入れ、前だけを向いた。

 「(9秒台の)目標で先を越されたり、気持ちの起伏が激しい1年だった。でも今できることをやって力をつけてきた」。

 これで8月アジア大会代表に内定。躍進著しいアジアの舞台での戦いに挑む。特に中国勢は19日に謝震業が9秒97、22日には同じく中国の蘇炳添が9秒91のアジア記録に並ぶタイムをマークするなど絶好調。もはやアジアでも9秒台は当たり前の時代に突入しつつある。

 「次は国外のライバルとの戦い。日本代表として、まずアジアで1番になりたい」。堂々の日本のエースとして、ジャカルタへ乗り込む。

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