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日本一狭いPA? 立地も不思議な阪神高速のミニミニPA、なぜ造った

6/23(土) 12:32配信

乗りものニュース

一般道から入ってすぐ、という妙な立地

阪神高速には休憩施設としていくつかのPAがありますが、このうち、12号守口線上りの森小路(大阪市旭区)、17号西大阪線上りの弁天町(同・港区)、3号神戸線上りの尼崎(兵庫県尼崎市)、この3か所には「ミニPA」という名称がついています。

【地図】なぜここに? ミニPAの位置

 このうち、森小路ミニPAは普通車用4台、大型車用1台、身障者用1台の駐車マスとトイレ、自動販売機が上下線のあいだの空間に配置された極めて小さなエリア。インターネット上では「日本一狭いPA」ではないかという声もあるほどです。弁天町ミニPAも、面積は森小路ミニPAよりも若干広いものの、駐車台数と設備は同じです。尼崎ミニPAは森小路、弁天町よりも広いですが、2016年11月から改修工事のため閉鎖されています。

 森小路と弁天町は、立地も不思議です。いずれも、一般道からの入口からすぐのところにあり、上り線側(入口側)からしか入ることができません。しかも弁天町は路線の終端部に位置していますが、なぜこのようなPAを造ったのか、阪神高速道路に聞きました。

――森小路および弁天町ミニPAは、どれくらい利用されているのでしょうか?

 駐車(利用)台数は計測していないためわかりませんが、1日平均通行台数は森小路ミニPA付近で約4000台、弁天町ミニPA付近で約1万台となっています。

狭いのは仕方ない? 撤去されたミニPAも

――両ミニPAはいつ、なぜ造られたのでしょうか?

 森小路は1991(平成3)年、弁天町は1987(昭和62)年です。新たな用地確保が困難な既存の路線において、高速道路上の遊休空間に小規模な駐車場やトイレなどを配置し休憩施設としています。お客さまの緊張感や疲労感を緩和し、生理的欲求に対する配慮や利便性の向上を図ることにより、安全かつ快適な交通の確保に寄与することを目的に設置しています。

 森小路ミニPAは、「森小路線」(12号守口線から分岐。現在は実質的に森小路出入口のランプウェーとなっている)建設当時に南方へ延伸することを考慮して整備した「ジャンプ台」(延伸部の橋げたが接続する上下線のあいだに設けられたスペース)を活用したものです。この延伸計画は、現在はなくなっています。一方、弁天町ミニPAは、かつてあった料金所の跡地に整備したものです。現在改修工事中の尼崎ミニPAも、尼崎本線料金所の一部空間を活用しています。

――このようなミニPAはほかにもあったのでしょうか?

 はい。1991(平成3)年から2012(平成24)年まで、14号松原線上りの大堀~三宅間に三宅ミニPA(大阪府松原市)がありました。これは、6車線断面の本線で使っていなかった2車線分の空間を活用したものでしたが、6号大和川線(三宅JCT~三宅西)の事業進捗にともない撤去しています。

――通常のPAとミニPAで明確な違いはありますでしょうか?

 通常のPAは、本線の交通量やPAへの立寄率などを想定したうえで、満車にならないよう必要な駐車マス数を確保することを前提に整備します。一方、ミニPAは遊休空間を活用した小規模なPAであり、駐車マス数は遊休空間の規模に依存しているところです。

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