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最近のトンネルはなぜ「白っぽい」のか 進化する照明、トンネルならではの工夫も

6/23(土) 15:27配信

乗りものニュース

「白っぽい」理由は照明と舗装にあり

 トンネル内部といえば、オレンジの照明で照らされたやや薄暗い空間を思い出すかもしれません。しかし現在は、なんとなく白っぽく見えるトンネルが増えている気がします。

【写真】トンネル照明、「照らす方向」にも工夫

 たとえば、2017年11月に開通した国道253号「八箇峠道路」の八箇峠トンネル(新潟県南魚沼市~十日町市、全長2840m)は、オレンジの照明が見られないだけでなく、トンネル全体が白っぽく、壁や舗装面の境目もわからないほどです。単に新しいからなのでしょうか。国土交通省長岡国道事務所に話を聞きました。

――八箇峠トンネルは全体的に白っぽく見えますが、なぜでしょうか?

 トンネルでよく見られるようなオレンジのナトリウムランプではなく、明るい白色LEDを照明に採用していること、また路面をアスファルトではなく、壁面と同様にコンクリートで舗装にしていることから、確かに白っぽく見えるかもしれません。

――LED照明やコンクリート舗装は、珍しいものでしょうか?

 コンクリート舗装は、トンネル内の舗装としては一般的です。理由は、トンネル内での視認性に優れることと、耐久性の高さにあります。一般的に道路で用いられる黒いアスファルト舗装は、費用は安いものの、定期的に補修していかなければなりません。補修に際しては当然、交通規制をかけることになりますが、特に長いトンネルほど、工事規制された場合の迂回が難しくなるのです。そのため、補修の回数をできるだけ少なくする目的などから、耐久性の高いコンクリート舗装が使われます。

 LED照明については、2015年に国土交通省がトンネルへLED照明を導入するガイドラインを改定し、LED照明の全面的な使用を認めて普及を促進していることもあり、増えているでしょう。従来のナトリウムランプや蛍光灯よりも明るく、省エネで、はるかに寿命が長くなっていることから、既存の照明をLEDに置き換えることも行われています。

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