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安室奈美恵のラスト唱は沖縄か…伝説のエピローグにふさわしく、残すとこ3カ月弱

6/24(日) 11:00配信

デイリースポーツ

 平成の音楽史を彩ってきた安室奈美恵の歌手人生も、残すところ3カ月弱となった。引退のXデーは、26年目のデビュー日となる9月16日。昨年9月の電撃発表後も、次々と新たな伝説を打ち立て、唯一無二の存在であることを証明し続けている。

【写真】ツアー千秋楽、笑顔でステージを駆け抜ける

 昨年11月発売のベストアルバム「Finally」は売り上げ220万枚を突破。自身19年ぶり2度目のアルバムダブルミリオンを達成した。今年2月からのラストツアーでは、5大ドーム17公演で75万人を動員。ソロ歌手ツアーの史上最多記録となった。

 競争倍率6・8倍となったツアーの、プラチナチケットをゲットできなかったファンも、音漏れを期待して会場周辺に集結。初日のナゴヤドームでは、チケットを持たないのに九州から「少しでも近くにいたい」と、わざわざやって来たファンの姿があったし、最終日となった今月3日の東京ドームでは、その数は数千人規模へと膨れあがった。

 同ツアーや昨年9月のデビュー25周年記念沖縄ライブの模様などを収めたDVD&Blu-rayは、8月29日の発売を待たずに、予約だけで50万枚を超えた。ライブDVD&Blu-rayとして、初のミリオンセールスが確実。数々の新記録は、不世出の歌姫に対してファンが抱く惜別感の大きさが、“数字”となって現れた形とも言える。

 約10年前からコンサートでのトークコーナーを封印していた安室だが、ラストツアーでは胸中を自分の言葉でしっかりと語った。トップアーティストとして時代を築く一方で、私生活でも電撃婚、出産と世間の注目を浴びた四半世紀を、「ジェットコースターのような人生」と表現。ツアー最終日には、「9月16日の後、私がこうしてステージに立つことはありません。だからこそ、この25年間が私の大切な思い出になりました」と感謝を伝えたが、『今日が最後のコンサート』と明言することはなかった。

 関係者はツアー後の“空白の3カ月”の予定について、「何も決まってません」と証言するが、迫り来る「9・16」までに安室の生歌を聞き納めしたいファンは多い。ラストコンサートが実現した場合、会場はどこになるのか。サヨナラ行脚を済ませたドームは考えにくいし、国内最大規模の会場である日産スタジアムも、安室にはなじみのない場所。やはり大本命は、地元沖縄をおいて他にないだろう。

 実際、これまでも節目は沖縄で迎えてきた。メモリアルイヤーのデビュー日に野外ライブを計画し、20周年は台風で中止となったが、25周年はファンとともに祝った。昨年9月の引退発表直後には、沖縄県庁の関係者から「県民もファンも最後は沖縄での姿を見たいと思います」というラブコールもあった。

 5月23日には史上6例目となる沖縄県民栄誉賞を授与された。授賞式では20年ぶりに会見を開いて、報道陣の取材に対応。「沖縄は帰ってくる度に初心に戻してくれる場所。1人でも多くの方に好きになってもらえたら」と涙ながらに郷土愛をあふれさせていた。生まれ故郷で『歌手』の看板を下ろして、『一般人』に戻るのであれば、ファンも納得し歓迎するだろう。大団円の沖縄唱こそ、伝説のエピローグにふさわしい。(デイリースポーツ・丸尾匠)

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