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「古事記」由来の新観光列車「あめつち」に乗車! 五感で山陰楽しむ列車 JR西日本

6/24(日) 16:10配信

乗りものニュース

マークには「白兎」と「ワニ(サメ)」

乗りものニュース

 JR西日本が2018年6月23日(土)、山陰地方へ登場する“新たな観光列車”の試運転を、報道陣へ公開しました。

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 列車の名前は「『あめつち』~天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき~」。山陰地方を舞台にした神話も多い日本最古の歴史書「古事記」の書き出し、「天地の初発のとき」がその由来です。

 2018年7月1日(日)の営業運転開始で、区間は山陰本線の鳥取駅と出雲市駅(島根県出雲市)のあいだ。今回はそのうち、松江駅から出雲市駅までの試運転に同乗取材しました。

 列車の到着を知らせるメロディがホームに響くなか、“おでこ”のエンブレムをきらめかせながら、青い車両が松江駅に入線してきました。外観は、「紺碧(こんぺき)色」で山陰の美しい空や海を、そして車体下部の「銀色」で山陰の美しい山並みと、たたら製鉄にちなんだ「日本刀の刃文」を表現。全体的にメタリックな色彩で仕上げ、「神々しい雰囲気」にしたそうです。

 そして車両前面の“おでこ”と中央、車両側面には、輝く立体的な「あめつち」のエンブレム。そのマークには、「天つ神々・太陽」「七つの八雲」「金鵄(日本神話に登場する金色のトンビ)」「山」「海」「白兎」「ワニ(サメ)」が描かれており、「神話の地を行く観光列車」らしいものになっています。

 ちなみに「あめつち」には、映画『RAILWAYS―49歳で電車の運転士になった男の物語』の脚本・監督などを務めた錦織良成さん、映画『崖の上のポニョ』などの美術監督を務めた吉田 昇さんが監修、デザイン協力をしています(ともに島根県出身)。

「あめつち」車内へ! コンセプトは「ネイティブ・ジャパニーズ」

「あめつち」のコンセプトは「ネイティブ・ジャパニーズ」。山陰地方にある豊かな自然、神社やお酒、神話といった“日本のルーツ”に焦点をあて、登場した列車です。山陰ならではの「古くて新しい日本」、それを発見してもらう旅を演出するといいます。

 車内へ入ると、白木の質感を表現した木目調の空間、そして各所にある山陰の工芸品が目を引きます。天井に因州和紙(鳥取県)を使った照明が優しく光り、テーブルは石州瓦(島根県)の装飾がアクセントに。また出入り口付近では、鳥取県の弓浜絣と倉吉絣、島根県の安来織と出雲織が乗客を出迎えてくれました。

 松江駅を発車してほどなく、列車は速度を落とし、並行する一般道路のクルマに追い越されていく状況に。そして、シジミで知られる宍道(しんじ)湖が車窓に広がりました。「あめつち」では眺望がよい乃木~玉造温泉間(宍道湖)と直江~出雲市間(ヤマタノオロチ伝説の元ともされる斐伊川)、名和~大山口間(日本海と大山)で徐行、乗客を楽しませてくれます。

 この「あめつち」のサービスは「五感で楽しむ山陰」が目指されており、山陰の味覚も車内で提供。出雲市行き列車ではお茶付きの「天地御膳 世明(よあけ)」2500円と、コーヒー付きの「大江ノ郷スイーツセット」(2000円)が、鳥取行き列車では地酒付きの「山陰の酒と肴(さかな)」2000円と、お茶付きの「松江の和菓子詰合せ」2000円を、乗車4日前までの予約で味わうことができます。価格は全て税込みで、内容は季節などで変更される予定です。

 また車内には物販カウンターも用意され、「山陰銘酒めぐり・因幡編」やグッズなどを購入できます。

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