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新たなドラマが生まれたAKB48選抜総選挙、松井珠理奈と宮脇咲良の背景

6/24(日) 18:22配信

MusicVoice

 『第10回AKB48世界選抜総選挙』(ナゴヤドーム)が終了して1週間が経った。今改めて振り返ってみると、総選挙には、グループをまたいでメンバー個々にドラマがあり、そのドラマこそがグループの魅力を押し上げているように思えた。特に今回の総選挙によってAKB48グループは新たなフェーズに突入している。

アイドルの魅力と惹きつけるもの

 立候補受付が始まってからの3カ月。目標値に達しても涙、達せずとも涙。この期間を戦い抜いたメンバーの悲喜はそれぞれだった。

 選抜総選挙の戦いはこの期間に集約されるが、振り返れば1年を通してのものであり、それまでの活動が試される場所でもある。その仕組みは私達の身近にも存在して、日頃の努力の積み重ねが成果として表れるのと似ている。

 スポーツの世界にもある。例えば、高校球児が夏の甲子園を懸けて日頃の練習や試合に臨むように。それらを彼女達は“総選挙”という形で体現している。

 さて、アイドルの魅力は何か、という問いにあるアイドルはこう答えたことがあった。

 「アイドルのなかには特別な才能があるわけではない人もいる。でも勇気なのか、癒しなのか、希望なのか、色んな感情を与えられる。アイドルの一番のウリは素のキャラクターと仕事への姿勢」

 今流行りのAI(人工知能)ならともかく、この世界は不思議なもので、歌が上手い人が必ずしも売れるとは限らない。人々が惹きこまれる要因は様々だ。前記の言葉の通り、アイドルの生き方に惚れ込む人もいるだろう。

 もう一つ、こういう言葉もある。「人は物語やドラマに興奮する」。結果までの物語に人々は魅了され、そして興奮するという。

 例えば、今回、女王の座を手にした松井珠理奈が敬愛するプロレスに例えると、90年代、新日本プロレスには第三期黄金時代を作った武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也がいた。当時、新人だった彼らは将来の活躍を期待されて闘魂三銃士と呼ばれた。

 そのなかの蝶野は当時、負ける事も多く、両者と比べて期待値は低かった。真夏の祭典という最大級の大会『G1 CLIMAX』での下馬評でも優勝予想者に蝶野の名前はなかった。そんな彼がどんどんと勝ち上がり、準決勝では橋本、そして決勝では武藤を破り、優勝。まさかの展開に両国国技館は熱狂し、座布団が舞った。

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最終更新:6/24(日) 19:17
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