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新成人への詐欺立証は困難か 「はれのひ」元社長を送検

6/25(月) 21:38配信

TOKYO MX

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 逮捕された振り袖の販売・レンタル会社「はれのひ」の元社長の身柄が検察庁に送られました。しかし、晴れ着を着られなかった被害者への詐欺の立件は難しいとみられています。

 「はれのひ」は1月8日の成人の日に突然、営業を取りやめ、店があった横浜市や東京・八王子市では多くの新成人が振り袖を着られない事態になりました。被害に遭ったのは約2000人に上ります。それから5カ月ほどたった6月23日、「はれのひ」の元社長・篠崎洋一郎容疑者(55)は、返済する意思がないのに金融機関から新規出店への融資名目で3500万円をだまし取った詐欺の疑いで逮捕されました。そして25日、身柄を検察庁に送られました。

 一生に一度の“晴れの舞台”を台無しにされた新成人の母親は、篠崎元社長の逮捕について「このまま終わってしまうのではないかと半分諦めていたので、詐欺容疑で捕まったと聞いてよかった」と心境を打ち明けました。この女性の娘は「はれのひ」で着物のレンタルと事前の撮影を行い、合わせて30万円ほどを支払いました。しかし、成人式当日に着物はなく、せめて撮影した写真だけでも返してほしいと求めて、ようやく手元に届いたといいます。

 今回の逮捕容疑はあくまでも金融機関から金をだまし取った疑いです。この母親は客への被害も罰してほしいとして「一生に一度の成人式は返ってこない。憤り、怒りだけしか感じられない」「顧客の方でも詐欺として認めて罰してもらいたい」と訴えます。しかし、捜査関係者は「事業を続けようとしていた形跡もあり、新成人らをだます意図があったと立証するのは難しい」としていて、立件できるかどうかは不透明です。

 篠崎容疑者は6月20日に開かれた債権者を集めた説明会にも姿を見せず、説明責任や被害者への直接的な謝罪は果たされていません。被害者の母親は「誠意が見られれば、仕方ない諦めようかという気持ちにもなるが、全くそれが見られない。刑事罰を受けて、気持ちを改めてほしい」と話しています。また、振り袖が着られなかった新成人のために手作りの成人式を開いた八王子市の西室真希さんも「大人としての責任がとても薄い。責任がないというべきか」と話した上で、「逮捕されたことで、改めてあの事件の罪の重さ、あの子たちを傷つけたことに何か一言あればいいのだが」と話し、篠崎容疑者に誠意を見せてほしいとしています。

最終更新:6/25(月) 21:38
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