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【1次リーグF組】ドイツ終戦 前回覇者の1次L敗退は3大会連続

6/28(木) 16:33配信

東スポWeb

【ロシア・カザン27日(日本時間28日)発】サッカー大国もジンクスに沈んだ。ロシアW杯1次リーグF組で前回大会覇者のドイツは韓国に0―2で敗れ、17大会連続での1次リーグ突破はならず。4年前に栄光をつかんだゲルマン魂も不発。同国史上初の屈辱の裏には何があったのか――。

 終戦を告げる無慈悲なホイッスルが鳴らされると、ドイツイレブンは、ぼうぜんとピッチに立ち尽くした。前回大会で4得点を挙げたトーマス・ミュラー(28)、守護神のGKマヌエル・ノイアー(32=ともにバイエルン・ミュンヘン)はうなだれ、ヨアヒム・レーウ監督(58)も青ざめた表情でピッチを後にした。連覇を狙った国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位の国に残されたのは、悪夢の結末だった。

 1954年のスイス大会から16大会続けていた1次リーグ突破の記録は断たれた。前回大会覇者の1次リーグ敗退は2010年南アフリア大会のイタリア、14年ブラジル大会のスペインに続き、これで3大会連続。過去5大会に広げても、02年日韓大会覇者のブラジルを除く4チーム目で、負の歴史を覆すことはできなかった。

 相手は1次リーグ2戦2敗の韓国。勝てば突破、引き分けでも別会場のメキシコ―スウェーデン戦の結果次第では次に進める状況だったが、人数をかけてゴールに襲いかかっても守備的な韓国を崩せない。クロスを入れてははね返され、相手の2倍の26本のシュートも枠に飛んだのは、たったの6本。相手のカウンターにも苦しみ、フラストレーションだけがたまっていった。

 後半30分の時点で別会場のスウェーデンが3―0でリードしており、ドイツの突破条件は勝利だけになった。そして突入したアディショナルタイムは6分の表示。左CKからのこぼれ球を詰めた韓国のゴールはオフサイドと判定され、事なきを得たかと思われた。

 だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の助言で、最後にボールに触ったのがMFトニ・クロース(28=レアル・マドリード)だったことが判明。オフサイドの判定は覆り、韓国の得点が認められた。追い詰められたドイツはGKノイアーも前線に上がって攻撃参加。だが、ノイアーがボールを奪われるとカウンターから無人のゴールに流し込まれて、すべてが終わった。

 大会前の国際親善試合でオーストリアに負け、サウジアラビアには勝ったものの、内容は低調だった。今季イングランド・プレミアリーグで最優秀若手選手に選ばれたMFレロイ・サネ(22=マンチェスター・シティー)を最後にメンバーから外したことで、ドリブル突破を得意とする切り札を欠いたことも響いた。

 レーウ監督は5月にドイツ協会と契約を更新し、2022年カタールW杯までの続投が決まっていた。長期的戦略を練る上で足をすくわれるという最悪のパターン。ドイツは思わぬ形で出直しを余儀なくされた。

最終更新:6/28(木) 16:38
東スポWeb