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復刻連載「北朝鮮難民」 苦難の行軍を再照射する(4) 100万超が中国に越境

6/30(土) 21:20配信 有料

アジアプレス・ネットワーク

◆取締りの強化

1998年以降は中国側の難民取り締まりも厳しくなった。辺防部隊(辺境防衛武装警察隊)と呼ばれる国境警備隊が内陸に向かう幹線道路で検問を行い、越境者を匿っていないか抜き打ちで民家を回る。越境者が内陸に拡散しないよう水際で阻止する作戦であろう。村々の辻には、

「不法越境者を助けるべからず、留め置くべからず」

という札が立てられていた。違反した場合は2000~5000元(1000元は当時約1万5000円)の罰金が科せられる。



取り締まりの強化と、数が多すぎて援助の限界を超えているため、国境沿いに住む朝鮮族たちも、食事を与えたあとは越境者たちを突き放さなければならない。前出の金さんは両江道恵山(ヘサン)市から越境してきた実兄を匿っていたが、辺防部隊に見つかり2000元の罰金を払う羽目になった。幸い、匿っていたのが肉親だったので逮捕は免れたが、北朝鮮にできるだけ早く送り帰すよう命じられた。

「兄さん、もう来ないでくれ」

そう言って、金さんは血の繋がった兄に小金を渡して北朝鮮に送り出した。 本文:3,369文字 この記事の続きをお読みいただくには、アジアプレス・ネットワークの購入が必要です。

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