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原口、歴史切り開く日本人初決勝T弾!乾は今大会2点目ミドルも…

7/3(火) 6:39配信

スポーツ報知

◆W杯ロシア大会▽決勝トーナメント1回戦 ベルギー3―2日本(2日・ロストフナドヌー)

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 歴史的1勝は、ならなかった。FIFAランキング61位の日本は、決勝トーナメント(T)1回戦で同3位のベルギーと対戦。後半3分にMF原口元気(27)=ハノーバー=が右足で先制ゴール。決勝Tで日本人初得点をマークすると、同7分にはMF乾貴士(30)=ベティス=が豪快なミドルで2点目。だが、その後2失点を喫すると、延長突入かと思われた後半ロスタイムにも失点し、2―3の逆転負け。初の8強入りを、目前で逃した。

 新たな歴史を切り開く夢を見せてくれた、鮮やかな弾道だった。1点リードの後半7分。MF香川からのパスを受けたMF乾が右足を振り抜くと、無回転のシュートは世界屈指の守護神、GKクルトワが長い腕をいっぱいに伸ばしても触れることができないゴール右隅へ。チームトップの今大会2点目。満面の笑みでベンチの仲間たちの輪に飛び込み喜びに浸った。残酷な逆転負けに試合後はピッチで号泣したが、今大会の日本代表で最も印象的なプレーを見せたひとりとなった。

 ハリルホジッチ前監督の下で対戦した昨年11月のベルギー戦。この時、乾はすでにチームの方針に“限界”を感じていた。「ハリルさんの時は基本的に縦に速いサッカーをしなければいけなかったので。自分たちはどっちかというと、そういうサッカーは合わないと思う」。技術が武器の乾自身も、縦への速いプレーを求められた。「あの時はバラバラ、戦い方という意味で。やり方がまったくなかった」と当時を振り返った。

 しかし西野監督に代わり、チームの方針が技術を生かしたスタイルへと転換。乾も大会直前に左MFのレギュラーを奪うと、隣のポジションのトップ下にはC大阪時代からライバルとして、お互いを高め合ってきたMF香川がいた。ロシアのピッチでも息の合ったコンビネーションを見せ、磨き続けてきたテクニックでW杯でも2得点と結果は出した。

 それでも16強から先には進めなかった。30歳。もう決して若くはないが、来季からはスペイン1部の古豪・ベティスでプレーし、よりレベルの高い環境に身を置く。自身初のW杯、ボールを持つたびに期待感を抱かせるプレーは、世界を驚かせたはず。西野ジャパンの左サイドで見せた輝きにさらに磨きをかけ、さらなる高みを目指していく。

最終更新:7/3(火) 7:13
スポーツ報知