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日本快進撃の裏に本田の“キャラ変”

7/4(水) 16:46配信

東スポWeb

【ロシアW杯・西野ジャパン奇跡の裏側(上)】ロシアW杯開幕前の世間からの猛バッシングから始まり、優勝候補のコロンビアを破る大金星、物議を呼んだポーランド戦での時間稼ぎ、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦では2―3とW杯史に残る大逆転負け…西野ジャパンのW杯はまさに山あり谷ありだった。波瀾万丈の道のりの裏には、いったいどんなドラマがあったのか。集中連載「西野ジャパン 奇跡の裏側」(全3回)で徹底検証する。 

【写真】歓喜するベルギー選手の横でうつろな表情の本田

 W杯開幕前はベテラン重視のメンバー選考が「おっさんジャパン」とやゆされ、バヒド・ハリルホジッチ前監督(66)の電撃解任を受けて就任した西野朗監督(63)も初陣から2連敗。サポーターから激しい批判にさらされた。

 サッカー評論家の間でも「1次リーグ敗退」との論調が大勢を占め、西野ジャパンは大逆風の中でW杯開幕を迎えると、初戦コロンビア戦で2―1の大金星。アジア勢として南米勢からW杯初勝利となる「サランスクの奇跡」を起こすと勢いに乗り、あれよあれよという間に1次リーグを突破した。

 この快進撃を支えたのがMF本田圭佑(32=パチューカ)だ。スーパーサブを受け入れ、1ゴール1アシストと結果を残したが、その献身ぶりはピッチ上にとどまらない。盟友のDF長友佑都(31=ガラタサライ)は「圭佑はだいぶやわらかくなったというか、丸くなった。スポンジのような心でね」と今大会での変貌を明かした。

 かつて周囲を寄せつけなかった“オレ様”ぶりは鳴りを潜め、率先して同僚と輪を作った。DF遠藤航(25=浦和)も「すごくコミュニケーションを取るし、性格的には気さく」と証言。そのキッカケになる出来事があった。あるテレビ局関係者は「NHKで放映された映像素材を取り寄せて選手たちが“ケイスケホンダ”のフレーズで本人をイジったりして盛り上がっていた」と語る。

 5月に本田はNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演し大きな反響を呼んだ。中でも「プロフェッショナルとは」と聞かれると、本田が「ケイスケホンダ」と答えた場面はお茶の間に大きなインパクトを与えたが、代表イレブンの間でも話題に。番組を見逃した選手たちが宿舎で観賞会を開いたり「ケイスケホンダ」を本人を前に笑いのネタに使うなどしたという。

 以前ならありえないことだが、今大会では本田も“イジられ役”を楽しむかのようにノリノリでチームの雰囲気も高まり、団結力が高まる一因になったのだ。

 これまでの姿からは想像できない本田の“キャラ変”。「本当に他の選手のことを好きになったし、こんなに好きになれるとは思わなかったというくらい好きになった」と語った背番号4がまさに潤滑油となってチームの歯車を回していた。

最終更新:7/4(水) 17:11
東スポWeb

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