ここから本文です

【「半分、青い。」秋風名台詞2】「リアルを拾うんだ。想像は負ける」「物語には人を癒やす力があるんだ」

7/4(水) 10:00配信

スポニチアネックス

 NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月~土曜前8・00)で朝ドラに初出演した俳優の豊川悦司(56)が“怪演”し“変人”を愛すべきキャラクターに創り上げた人気少女漫画家・秋風羽織は4日に放送された第81話で、創作に苦しむ弟子の鈴愛(永野芽郁)を思い「漫画を、もう、辞めたらいいと思います」と引導を渡した。インターネット上は早くも「秋風ロス」が広がった。秋風先生の名台詞を振り返る。

【写真】「半分、青い。」第81話の1場面。初めてサングラスを外した秋風(豊川悦司)

 ▼菱本(井川遥)に病気の再発を疑われて。

 「黙っていて、すまなかった。だが、菱本君。私にはプランがある。私の名作たちは、この世に残るだろう。ただ、それだけでは足りない。私は、私自身を残したい。だから、弟子を取ろうと思った。漫画というものを真に理解するのは、漫画を描かんとする者だ。妻も持たず、家庭も持たず、仕事一本でやってきたが、私は私を作品以外で残したいんだ。私亡き後も、彼らのテクニックとなって残るとすれば、こんなにうれしいことはない。とにかく、あまりもう時間はない。協力してくれ」(第47話、5月25日)

 ▼手術から戻り、鈴愛らを前にして。

 「心配を掛けて、すまなかった。皆さんに少し話をします。私は5年前に大腸のがんをやっています。5年生存率は65%。去年から出血があり、ああ、これは5年以内に来たから、もうダメだ、再発したと思いました。しかし、再発ではなく、新たな場所。そして、早期発見ということで、こうして助かりました。何が言いたいかというと、またこれからもがんは再発する可能性が十分あるということだ。私は正直怖い。しかし、生きる。そして皆さんに漫画の描き方を教えたいと思う。漫画は素晴らしいものだということを。私は病の、死の恐怖を忘れ去ることはできない。しかし、それを思い出さないでいることはできる。何によってか?それはマンガを描くということによって。創作という魂の饗宴の中で、私はしばし病を忘れる。私は思うのです。人間にとって創作とは神の恵みではないかと!」(第48話、5月26日)

 ▼正人(中村倫也)への恋心を漫画指導の教材にされ、岐阜弁で抗議した鈴愛に対して。

 「ホンマにおどれは人のDNA刺激するやっちゃのう!何を言うとんじゃ、ワレ!1回、死んでこい!おどれはなんでそないな時だけ、人がカチンとくること、ポンポン出てくるんかのぉ!あ?そんな賢いんやったら、もっとええセリフ書いてこいや!あ?アホンダラ!おどれのその鳥の脳みそぐらいの頭、もっと有効に使わんでどないすんじゃボケ、クズ、アホンダラ!」(第50話、5月29日)

 ▼頭の中が正人一色になり、仕事に身が入らない鈴愛に対して。

 「鈴愛、恋をしろ。私がなぜ、おまえを弟子にしたか、分かるか?楡野は他の2人(ユーコ、ボクテ)とは違う。山を駆け回っていた。そのリアルが重要だ。小宮やボクテとは違うんだ。アイツらの漫画の知識は深い。なぜだ?漫画ばかり描いたり、読んだりしていたからだ。それではダメなんだ。オレが恋をしろと言うのは、そういうことだ。リアルを拾うんだ。想像は負ける。好きなやつがいたら、ガンガン会いに行け。仕事なんかいつでもできる。ベタなんかいつでも塗れる。空想の世界で生きているヤツは弱いんだ。心を動かされることから逃げるな。そこに真実がある」(第51話、5月30日)

 ▼「先生、自分の心を見つめ続けることが創作の原点なら、これは…苦しい仕事ではありませんか?」と聞く鈴愛に対して。

 「見つめている時はな。だが、それが美しい物語に昇華した時に、そして多くの読者が喜んでくれた時に、君のその心も癒やされるのだ」(第59話、6月8日)

 ▼律から別れを告げられた鈴愛に対して。

 「楡野。描け。泣いてないで。いや、泣いてもいいから、描け。漫画にしてみろ。物語にしてみろ。楽になる。救われるぞ。創作は、物語を作ることは自身を救うんだ。私はそう信じている。物語には人を癒やす力があるんだ」(第62話、6月12日)

 ▼鈴愛から「月が屋根に隠れる」のアイデアを聞いて。

 「楡野、今だ。今描け。おまえ絶対いいものが描ける。おまえ才能がある。これは神様がくれたチャンスだ。いや、律君がくれたチャンスだ。(右手で鈴愛の口元をふさぎ)もうしゃべるな鈴愛。しゃべらなくていい。もったいない。漫画にするんだ!それを描け!鬼上等。描くんだ」(第62話、6月12日)