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荷物を背負った感覚と、主将としての誇り。長谷部誠。すべてを「やり切った」次に

7/4(水) 17:12配信

GOAL

5人の指揮官、8年間のキャプテンマーク

日本代表史上最高とも言えるキャプテン・長谷部誠が、ロシア・ワールドカップを最後に代表引退を表明した。

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「大会前には決めていました。覚悟を持って決断したことなので、今は本当にやり切ったという感覚があります」

原口元気と乾貴士のゴールで2点をリードしながら、3点をひっくり返され、悲願のワールドカップベスト8を逃したベルギー戦から一夜明けた3 日。日本代表主将・長谷部誠が代表引退を正式に表明した。

2010年南アフリカ大会から8年間、キャプテンマークを巻いてきた。

「年々、苦しい時間は増してきたと思います。最初の頃は右も左も分からず、ただガムシャラにやっていただけなので。それが時が経つに連れて、勝手にですけど、荷物を背負っていった感覚はありますね。大変なことも間違いなく多かったと思うんでけど、それ以上に誇り、そちらのほうが大きかった」

岡田武史監督(現FC今治代表)、アルベルト・ザッケローニ監督(現UAE代表監督)、ハビエル・アギーレ監督、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督、そして西野朗監督と5人の指揮官の下で奔走してきた。

「キャプテンとして、監督交代になった責任が自分はかなり大きいと思っていた」

中でも、2カ月前の指揮官交代という前代未聞の事態となった今回のロシア・ワールドカップ。ハリルホジッチ体制で結果が出なかった責任を長谷部は重く受け止めた。

「若い選手、ほかの選手にキャプテンを任せるのであれば、僕は全面的にサポートします」と、真っ先に西野監督に申し出たという。一方で「責任を取る=辞めるという考え方をする人もいるけど、僕はこういう状況でも自分がしっかりやらないといけないと思っている」とも伝え、最終的に指揮官がキャプテン継続を決断するに至った。

3大会連続でリーダーとしてチームをけん引する以上、後悔だけはしたくない――。

しかし、5月30日、西野ジャパンの初陣となるガーナ戦、6月8日のスイス戦で連敗。チームの方向性が見えず、「このままでは3連敗もあり得る」と長友佑都が危機感を募らせるほどの苦境に瀕していた。

選手や監督・コーチらとより積極的にコミュニケーションを取るように努めた。この頃から選手ミーティングが活発化。彼らの意見を聞いた西野監督が攻守両面での約束事を決めるようになった。長谷部自身、「モヤモヤが晴れて行った」と打ち明ける。

こうした結束の成果が6月19日のグループリーグ第1戦・コロンビア戦の勝利だった。

続く24日のセネガル戦は2-2と引き分け。そして、28日の第3戦・ポーランド戦。この日、先発を回避していた長谷部は82分「0-1の状況下で逃げ切るための交代カード」として送り出された。「時間稼ぎ」とされる中で大ブーイングを浴びながらも役割を遂行。日本のグループ2位通過という最低限の結果をもぎ取る原動力となった。

決勝トーナメント1回戦のベルギーとの死闘では、マルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)との競り合いに勝てず、ヘッドで同点ゴールを許してしまう。結果としてベスト8という日本の新たな歴史を刻む夢は叶わなかった。

「手ごたえよりも個人的にはやはり失望というか悔しさが上回っている」。試合直後、そう振り返っている。

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最終更新:7/4(水) 17:12
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