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戦車砲撃ちまくり! 西側(+α)8か国が争う「戦車の競技会」とは?

7/5(木) 16:10配信

乗りものニュース

NATO各国(+α)の戦車部隊が国の威信をかけて

乗りものニュース

 ドイツ南東部、ミュンヘンにほど近い場所にあるグラーフェンヴェーア演習場にて、毎年恒例の「戦車オリンピック」こと、「ストロング・ヨーロッパ・タンク・チャレンジ」が開催されました。共同主催者であるアメリカとドイツを含む計8か国の戦車部隊が、5日間に渡り、各種目を戦い抜きます。

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 平時において、軍隊は基本的に訓練や演習に明け暮れます。他国の侵攻を阻止し、自国民を守り抜くためには、毎日の鍛錬は欠かせません。自衛隊では「訓練でできないことは、本番では絶対できない」という言葉を用いて、訓練の重要性を説いています。これを学生時代に置き換えるならば、「宿題で解けない問題は、試験では絶対解けない」となるでしょう。規模は違いますが、日々の努力を怠るなかれ、という意味です。

 訓練の成果を試すために、「競技会」というものが数多く行われるのも軍隊の特徴です。各部隊が競い合い、順位付けされます。優劣が付けられる事で、同じ訓練の繰り返しから生まれる気の緩みを抑えるとともに、部隊が一致団結します。優勝すれば、自分たちのやってきたことに間違いはなかったと、士気は高まり、さらに決意を新たにして訓練に励むでしょう。順位が振るわなかったとしても、くやしさをばねに「次こそは!」と、優勝目指して奮起し、さらに真剣に訓練に臨むでしょう。

 そうした競技会は基本的に各国軍単位で実施するものですが、なかには、多国間で実施している競技会もあります。今回取り上げる「ストロング・ヨーロッパ・タンク・チャレンジ」もそのひとつです。

戦車先進国はやっぱりドイツ?

 実のところ多国間戦車競技会を最初に実施したのはロシアです。2013年に、「戦車バイアスロン」としてスタートしました。モスクワ近郊のアラビノ演習場で、実弾射撃を含む各競技を行っています。これに対抗するため、ドイツに駐留する米第7軍が中心となり、NATO各国に呼び掛けて、2015年より独自の戦車競技会を始めました。

 この流れを見るに、すでにアメリカとロシアのあいだで、「どちらが素晴らしい戦車競技会を開くか」という戦いを繰り広げていると考えると面白いですね。

 今年は、「ストロング・ヨーロッパ・タンク・チャレンジ2018」として、6月3日から8日までの5日間行われました。

 参加国は、アメリカ(M1A2SEP:第1歩兵師団第2旅団装甲戦闘旅団)、ドイツ(レオパルド2A6:第3戦車大隊)、フランス(ルクレール:第1猟兵連隊)、イギリス(チャレンジャー2:クイーンズ・ロイヤル・ハッサーズ)、ポーランド(レオパルド2A5:第34装甲騎兵大隊)、オーストリア(レオパルド2A4:第14戦車大隊第6戦車中隊)、スウェーデン(Strv.122:スカラボリ連隊ワルトフタ戦車中隊)、ウクライナ(T-84:第14機械化大隊第1戦車隊)の8か国です。各国とも4両が参加します。これは1個小隊に当たる編制です。

 改めてラインアップを見てみると、半分の国がドイツの「レオパルド2」を使用しています。国対抗ではあるものの、考え方によっては、米英仏戦車VSドイツ戦車という図式も当てはまりますね。

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