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国内唯一のサーカス学校 生徒減で休校へ 国内外にパフォーマー輩出 群馬・みどり

7/5(木) 6:03配信

上毛新聞

 群馬県にある国内唯一のサーカスパフォーマー養成学校の沢入(そうり)国際サーカス学校(みどり市東町沢入)が7月下旬で休校することが4日、分かった。慢性的な生徒不足による資金難が理由で、再開のめどは立っていない。国内外で活躍するパフォーマーを数多く輩出し、地域のイベントに出演するなどして住民からも親しまれていた同校。卒業生や住民からは惜しむ声が上がっている。

◎ピーク時は19人在籍 ワークショップは継続方針

 同校は2001年、NPO法人国際サーカス村協会(同市)が旧沢入小体育館を活用して開校した。ピーク時は19人が在籍したが、11年の東日本大震災後、周辺の放射線量が上昇して半年間休校。これを境に入学者が減少し、近年は毎年5、6人の状態が続いていた。現在は19~22歳の3人が在籍するが「講師の給与を安定的に支払うには10人程度が必要」(同校)といい、23日に始まる夏季休暇からの休校が決まった。

 市から借りている体育館は、プロのパフォーマーによるワークショップを開催するなどして活用を続ける方針だ。同法人理事長も務める西田敬一校長(74)は「法人の会員の寄付などで穴埋めしてきたがこれ以上は難しい。サーカスをやりたい子の受け皿を無くしてしまい、申し訳ない」と肩を落とした。

 同校は4年制で、ウクライナのキエフ国立サーカス学校の元教師が講師を務め、卒業生は国内外のサーカスやテーマパークで活躍している。09年度に卒業した天野真志さん(31)=同市=は、身体能力を生かしたアクロバットパフォーマーとして活動。「自分を育ててくれた学校がなくなってしまうのは寂しい。再開を目指して会員制交流サイト(SNS)などで学校の魅力を発信したい」と望みを託す。

 生徒は学校周辺の空き家に入居して生活し、地域の夏祭りに出演するなど、地域住民にとって身近な存在だった。近くの菊池栄子さん(67)は「生徒が多かった頃はトレーニングで道を走っている子がいたりしてにぎやかだっただけに、残念」と話した。

最終更新:7/5(木) 6:03
上毛新聞