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“うなぎ不足”に秘策「2倍に太く成長」で満足度は3倍以上!?

7/5(木) 6:30配信

FNN PRIME

7月20日は「土用の丑」の日。
パリッと焼き上げられた皮目に、身からしたたる脂が食欲をそそるうなぎの蒲焼は、夏の風物詩だ。

【画像】「太化うなぎ」はどれくらい大きい?蒲焼でも比較

東京・渋谷区のスクランブル交差点の目の前にある創業65年の老舗うなぎ店「渋谷松川 本店」を訪れると、うなぎを求める人で賑わっていた。

「仕事がうまくいきそうなので景気づけに」
「暑いとどうしても食べたくなりますね」
「夏バテや疲れた時に、元気をつけたいから食べようかなと」

ふっくらとした蒲焼と甘辛のタレの相性が抜群の鰻重(「鰻重 桜」税込4320円)に、舌鼓を打っていた。

空前のうなぎ不足

このうなぎに、いま襲いかかっているのが値上げの波だ。
渋谷松川の三田俊介社長は「お客様にお願いして、今年3月に1人前約500円値上げさせていただきました」と話す。

うなぎの卸値は、まさに“うなぎ上り”。
昨年5月には、1kgあたり約4073円だったが、今年5月には5378円と、1年間で約1300円アップしている。(東京中央卸売市場調べ)

大手スーパーでは、土用の丑の日をにらんで、ナマズ、サバの他、魚ですらない豚肉を使ったうなぎの蒲焼の代用品がずらりと並んだ。
さらに、平べったい顔に大きな目玉とヒゲが特徴的な「パンガシウス」という魚の蒲焼も商品化されている。

深刻なうなぎ高騰の背景にあるのは、うなぎの稚魚「シラスウナギ」の記録的不漁だ。
この空前のうなぎ不足に対し、生産現場ではある画期的な秘策が取られている。

足りない分は太く!

宮崎市にあるうなぎ養殖場では、黒いビニールハウスに覆われた生け簀の中をたくさんのうなぎが泳いでいた。

実はこのうなぎ、通常のうなぎとは少し違っている。
通常のうなぎが約200gなのに対して、“秘策うなぎ”は約400gで通常の2倍ほどの大きさなのだ。

並べてみると、違いは一目瞭然。通常のうなぎよりもひと回り以上も分厚く見える。
大きさは2倍で、3倍の身が取れるのだという。

この“秘策うなぎ”を養殖する株式会社大森淡水の大森伸昭代表取締役社長に話を聞いた。
「持続的な資源管理が必要になってきますので、大型化して売っていこうということですね」

うなぎ不足の打開策が、この「うなぎの太化(ふとか)」と呼ばれる取り組み。

通常、半年ほどかけて出荷されるうなぎを1年かけて大きく育てることで、1匹から食べられる量を増やすという育成方法だ。
ストレスで身や皮が硬くなることを防ぐため、広い生け簀で時間をかけて育てているという。

この「太化」したうなぎを扱う渋谷松川 本店では、脂が多いため通常より長く火を通し、余分な脂を落とす工夫をしていた。
食べ比べてみると、「太化」うなぎはふわふわとしていて、脂の旨みを感じるということだ。

「太化」うなぎを見た島田彩夏キャスターは、「とっても美味しそう!」と笑顔。
反町理キャスターは、「シラスウナギが激減していますから、さまざまな方法でうなぎの数を確保しなければ、私たちの食生活も変化しなければならなくなってしまいます。刻んでお茶漬けにしたり、いろんな食べ方で楽しんだらいいと思います」と話した。

業界団体が推進している「太化」は、先の見えないうなぎ高騰を脱するきっかけになるのだろうか。

(「プライムニュース イブニング」)

最終更新:7/5(木) 6:30
FNN PRIME

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