ここから本文です

生き埋め24時間、「3人とも意識あり」に感謝 広島

7/8(日) 0:22配信

朝日新聞デジタル

 広島県内では大規模な土砂崩れや集落の孤立が相次いだ。

 東広島市安芸津町(あきつちょう)木谷(きだに)の集落では7日夕、民家が土砂に押しつぶされ、3人が生き埋めになっていた。

【写真】自衛隊と消防隊員らによって倒壊家屋から救出された殿畠英治さん=2018年7月7日午後10時4分、広島県東広島市安芸津町木谷、小川智撮影

 「もう20時間以上たつ。この雨の中、どんなに寒い、痛い思いをしているか。とにかく1分1秒でも早く助けてほしい」。殿畠佐智子(とのはたさちこ)さん(65)は、崩れた自宅に向かい両手を合わせた。

 夫の英治さん(71)、長男の義将さん(47)、次男の政治さん(45)、母親の久美子さん(93)がいた母屋を土砂が襲い、義将さんは7日午後2時半ごろ救出されたが、残る3人はまだ閉じ込められていた。

 6日午後9時ごろ、母屋隣の納屋の2階で殿畠さんが床につこうとしたとき、「ドン」と衝撃音がし、地面が「グラッグラッ」と揺れた。急いで外に出て、近所の人に車のライトで家を照らしてもらうと、母屋は押しつぶされていた。

 長男は倒壊した家の中でも身動きできる状態だった。駆けつけた消防隊員が長男と電話でやりとりし、夫は胸が圧迫され、次男は足が挟まれた状態だと分かった。

 7日午後8時ごろには自衛隊員も到着。3人とも意識があることが確認された。殿畠さんは涙ぐみながら、「奇跡です。ありがとうございます」と周りに何度も頭を下げた。その後、午後10時ごろに夫、午後11時25分ごろに母親が救出され、8日午前0時半すぎに次男が救出された。

 広島市安佐北区口田南(くちたみなみ)5丁目の住宅地では、母と娘が暮らす住宅1棟が土砂に流された。

朝日新聞社