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週明け、西日本の工場稼働に影響か 交通網の混乱続く

7/8(日) 18:58配信

朝日新聞デジタル

 広い範囲で豪雨被害が出た西日本では、天候が回復する週明けの9日以降も、企業の生産活動に影響が残りそうだ。浸水など直接の被害が無くても、交通網が回復しないと部品の納入が滞る。休日の8日、各社は対応に追われた。

【写真】流れてきた土砂で崩落した道路=2018年7月8日午後2時6分、広島県坂町、朝日新聞社ヘリから、遠藤真梨撮影

 マツダは8日、広島市と山口県防府市にある工場の操業を、10日まで中止することを決めた。同社や直接取引する部品メーカーには大きな被害は出ていないが、道路の復旧に時間がかかるため、部品の納入が難しいと判断した。11日以降の操業は、10日に判断する。広報担当者は「稼働させる準備はできているので、物流の復旧状況次第になりそう」と話す。

 西日本高速道路(NEXCO西日本)によると、物流の大動脈である山陽道の福山西IC(広島県福山市)―広島IC(広島市)や、中国道の北房IC(岡山県真庭市)―新見IC(岡山県新見市)などで、再開のめどが立っていない。これらの区間では、トンネル内に崩れた土砂や木が流入するなどして、復旧に時間がかかりそうだ。

 NEXCO西日本の担当者は「高速道も一般道も寸断されているため広島に入れないだけでなく、関西と九州の間の物流も、途中で止まってしまう状況だ」と説明している。物流の混乱が長期化すれば、多くのメーカーに影響を与える可能性がある。

 岡山市内のパナソニックの工場では、近くの川が7日に氾濫(はんらん)し床下浸水した。停電が起きたことも確認しているが、通行規制が続き、工場に近づくことができない。9日に工場の状況を確認した上でないと、操業できるかどうか、判断できないという。この工場では、業務用のビデオカメラやレコーダーなどをつくっている。

 ダイハツ工業は、一部の下請け部品メーカーの工場に被害が出て出荷できないため、大阪府池田市など関西の3工場と大分県中津市のダイハツ九州中津工場で、9日の昼間の稼働を休止する。

 岡山県倉敷市の三菱自動車の工場では、社員が出社できるかどうかを見極めた上で、稼働させるかどうか決める。

 スマートフォンなどを製造している広島県内のシャープの工場には、今のところ被害は出ていない。ただ、周辺の道路に大きな被害が出ているため、部品が予定通りに調達できるかどうかを見極めた上で、9日からの操業を判断するという。(近藤郷平、伊藤弘毅、神山純一)

朝日新聞社

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