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最愛の犬を看取った夫妻 小さな猫に癒され、支えられる

7/8(日) 10:13配信

sippo

 長年夫婦に寄り添った愛犬がこの春、老衰で他界した。その時、小さな猫が、意外な行動をして、残されたものたちの心を癒やしてくれた。その猫が今は家族の中心的存在になりつつある。

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 都心の住宅街に建つ7階建てマンション。リビングで白黒模様の猫が、“いらっしゃい”とでもいうように人懐こく迎えてくれた。その横には白いモフモフとした小型犬がいる。

「猫は、『びみゃあ』という名で4歳。犬はラナ。ボロニーズという種類で14歳です」

 飼い主の山田さんが説明してくれる。

「『びみゃあ』は白黒柄なので、2色配色を意味するビコロール(ビコロミア)をヒントに命名しました」

 部屋の奥にロウソクと花が見えた。尋ねると、今春、飼っていた老犬が亡くなったのだという。

「ネロ君の祭壇です。いなくなって数カ月経つけど、主人がとてもかわいがっていて、今もおやつをたくさん買ってくるんです」

 山田さん夫妻は結婚30年。子どもはおらず、仕事をばりばり続けている。結婚15年が経った頃、はじめて家族として迎えたのが日本テリアのネロだった。

「日本犬が飼いたいと思ったんですが、当時は地方に住んでいて、仕事で遅くなると辺りが真っ暗で夜の散歩にいかれなくて。それで、柴犬などに比べて運動量が少なく、匂いが強くなく、賢い犬っているかな、と探すうちに日本テリアにいきついたんです」

 ネロは頭がよく、人の言葉がよくわかったという。無駄吠えも一切せず、夫妻は夢中になった。

 ネロの妹分として、1年半後に迎えたのがラナだ。ラナはネロを見習って吠えない犬に育った。夫妻が仕事で留守にする日中、2匹は仲良く留守番をしていた。

偶然の猫との出会い

 山田さんは8年ほど前、たまたま街で子猫を保護した。

「猫って野生のイメージがあったし、それまで目が行かなかったんですが、ラナを病院に連れていく時に、たまたま白い子猫を見かけて。帰宅する時、まだいたので手を伸ばしたら乗ってきたので、連れ帰ったんです。『君が猫を拾うなんて』と主人もびっくりしていたけど」

 その子猫を2か月ほど家に置いて世話をしたあと、知人に譲ったが、抱いた猫の感触や可愛さが印象に残り、山田さんは猫に興味を持った。

「犬のトリミングをしているサロン(ミグノン)がシェルターを持っていたので、ツイッターを見るようになって。ある時、『え!』と思うくらい可愛い保護猫の写真がありました。それが『びみゃあ』(当時の名はアダム)です。譲渡会に行ったら、実物は写真で見たよりも陰気な感じだったな(笑)。でも何か縁を感じて、申し込んだんです」

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最終更新:7/8(日) 10:13
sippo