ここから本文です

水、食事、病気 被災地の衛生管理で気をつけるべき6つのこと

7/8(日) 12:10配信

BuzzFeed Japan

西日本を襲った未曾有の豪雨災害。気象庁は高知県と愛媛県、岐阜県に「数十年に一度しかない重大な災害が迫っている」とする特別警報を発令している。

西日本で豪雨災害 水害時にやるべきこと・やってはいけないこと

NHKのまとめによると、8日午前11時現在、全国で62人が死亡、6人が意識不明の重体になっているほか、少なくとも44人の安否が不明。7日午後7時時点で避難指示は18の府と県の167万世帯余り、約356万人に上っている。

濁流に街が飲まれ、蒸し暑い季節に被災者が体調を崩すことも心配される。

ただでさえ生活が不安定になった被災者は健康維持のために、どのようなことに気をつけるべきなのだろうか。

中越地震、東日本大震災、熊本地震など被災地での医療支援の経験が豊富な、沖縄県立中部病院感染症内科副部長の高山義浩さんに話を聞いた。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

まずは落ち着いて行動を

まず高山さんはBuzzFeed Newsに次のように指摘した。

「大規模災害に続く集団の避難生活では、しばしば感染症が大流行する可能性が報じられ、被災者は不安を募らせます。東日本大震災でも、被災直後の破傷風に始まり、インフルエンザ、ノロ、麻疹(はしか)、津波肺炎などが震災関連死を増やすのではないかと報じられ、避難生活で手一杯の被災者を不安にしていました」と指摘する。

「国際的には大規模水害の後にマラリアやレプトスピラ症などの感染症が流行することがありますが、現在の日本で、洪水を原因とする特殊な感染症の流行をとりわけ警戒する必要はありません。落ち着いて復旧に取り組んでいただければと思います」と言う。

その上で6つの注意点を挙げてくれた。

6つの注意点

1、 安全な水を飲用する
井戸水などは汚染されている可能性があります。水質検査で確認されるまでは飲まないようにしましょう。また、給水時点では安全な水であっても、調達や保管の方法によって汚染されてしまうことがあります。清潔な容器に入れて冷暗所に保管してください。ペットボトルのお茶や飲料水を活用するのが一番安全です。

2、 トイレ使用のルールを守る
避難所のトイレなどの数を増やし、女性や子どもでも利用しやすい環境にすることが大切です。なお、日本人はトイレを清潔にすることにこだわる傾向がありますが、被災地の限られた人員と資源でトイレの清潔を保つことは困難です。

むしろ、トイレの後に手洗いをしっかりするとか、トイレと居住空間の履物を別にするといったことで、「トイレは不潔なものだ」という認識を持つことの方が感染対策上は有効だと思います。

3、 症状がある時は、早めに医師に相談
災害の時には、皆が苦労しているということで、自分のことを後回しにしてしまう傾向があります。特に日本のお年寄りはそうですけれども、感染症については、早期に診断して、早期に治療することが有効です。

発熱、咳、嘔吐や下痢といった症状がある時は、我慢せずに申し出てください。

必要な時には、マスクを着用するなど感染を広げない対策にご協力いただくこともあります。特に避難所で生活されている方は、周囲を守るためにも、手洗いをしっかりして、自分自身の健康に気を配ってください。手を洗う水が十分ない場合には、ウェットティッシュやアルコールジェルなどを利用しましょう。

1/2ページ

最終更新:7/8(日) 16:23
BuzzFeed Japan