ここから本文です

Windows 10のWSL環境を初期化してクリーンな状態に戻す

7/9(月) 8:05配信

@IT

対象OS:Windows 10バージョン1709以降(64bit版のみ)

●WSL環境が不安定になったら?

 Windows 10に「WSL(Windows Subsystem for Linux)」をインストールすると、Linux向けのプログラム(バイナリファイル)をそのまま実行できるようになる。WSLのインストール方法や活用については、「Windows 10でLinuxプログラムを利用可能にするWSL(Windows Subsystem for Linux)をインストールする」(関連記事)などを参照していただきたい。

 この機能を使えばLinux互換のプログラム実行環境を簡単に導入できるが、例えば次のような理由によって、初期化したくなることもあるだろう。

・(Linuxには不慣れなため)重要なファイルや設定を削除したり、変更しすぎたりして、システムが不安定になってしまった
・パッケージを多数追加しすぎて、現在の状態がどうなっているか分からなくなったり、ディスクを無駄に消費したりしている
・(しばらく使わないでいたところ)最初に設定したパスワードなどの情報を忘れてしまって、ログインできなくなったり、スーパーユーザーとして実行できなくなったりしたので、インストールからやり直したい

 このような場合は、いったんUbuntuなどを初期化して、再設定すればよい。

 WSLの前身である「Bash on Ubuntu on Windows」の場合は、lxrunコマンドを使って再インストールしていたが(TIPS「Bash on Ubuntu on Windows環境を初期化/再インストールする」参照)、Microsoft Storeから配布されている現在のWSLでは、もっと簡単な方法で環境を初期化/再インストールできる。本TIPSでは、その方法を紹介する。

●WSLアプリを「リセット」して初期化/再インストールする

 Windowsアプリケーションを完全に初期化する(ユーザー設定なども含めて全て削除してやり直す)、一番簡単で確実な方法は、アプリケーションをいったんアンインストールしてから、再度インストールし直すことだろう。

 だがMicrosoft Store経由でインストールしたアプリケーションは、「リセット」という操作を行うと、簡単に設定を初期化できる。WSLの場合も同様で、リセット操作を行うと、最初のユーザー名入力の段階から設定をやり直すことができる。アプリのアンインストールと再インストールを行うよりも、少しだけ工数を減らすことができる。

 インストールしたWSL環境をリセットするためには、まず[設定]アプリを起動して(対象となるアプリを実行中の場合は終了させておくこと)、[アプリと機能]で対象となるアプリ(Linuxのディストリビューション)のアイコンを選択する。WSLの場合は、「Ubuntu」や「Debian GNU/Linux」「OpenSUSE Leap 42」などの名前でインストールされているはずなので、それらを探してクリックする。すると[詳細オプション]というリンクが表示されるので、それをクリックする。

 [詳細オプション]をクリックすると、そのアプリの仕様や状態と共に、いくつかのボタンが表示される。WSLを初期化するには、そのうちの[リセット]をクリックする。

 [リセット]をクリックすると確認画面が表示されるので、内容を確認後、[リセット]をクリックする。

 以上で操作は終了だ。リセット操作はすぐに(数十秒で)完了するはずである。後はアプリを再起動して、設定操作を行えばよい。最初はユーザー名とパスワードを入力する必要がある。このあたりの操作はWSLを最初にインストールした場合と同じなので、「Windows 10でLinuxプログラムを利用可能にするWSL(Windows Subsystem for Linux)をインストールする」(関連記事)の「WSLの起動方法」の項目を参考にして再設定していただきたい。

 なおアプリをスタート画面に登録していた場合はそのまま残っているはずなので、そのアイコン(タイル)をクリックすれば起動できる。ただし、タスクバーにピン留めしていたアイコンは削除されるので、必要なら手動でまたピン留め操作を行う。

 WSLの起動後は、aptコマンドでパッケージを更新したり、日本語化したりするなどの初期設定が必要になる。

最終更新:7/9(月) 8:05
@IT

Yahoo!ニュースからのお知らせ