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俳優、加藤剛さんが死去

7/9(月) 10:14配信

産経新聞

 映画「砂の器」やテレビ時代劇「大岡越前」で知られる俳優、加藤剛(かとう・ごう、本名・剛=たけし)さんが、胆嚢(たんのう)がんのため、6月18日に亡くなっていたことが9日、分かった。80歳。静岡県出身。葬儀は家族で行った。お別れの会は9月22日、東京都港区六本木4の9の2、俳優座劇場で。

 早稲田大卒業後、俳優座養成所に入り、昭和37年にテレビドラマ「人間の条件」の主役を演じて、一躍スターに。端正な顔立ちと清潔なイメージで、正義感の強い役柄が支持された。中でも人間的温かみを持った名奉行を演じたテレビ時代劇「大岡越前」は当たり役となり、約30年間、お茶の間を楽しませた。

 映画では、栗原小巻さんと共演した熊井啓監督「忍ぶ川」(47年)や、暗い過去を背負った作曲家を演じた野村芳太郎監督「砂の器」(49年)などでの演技が高く評価された。その後も「この子を残して」「天城越え」「新・喜びも悲しみも幾歳月」などに出演。今年2月に公開された「今夜、ロマンス劇場で」では、老境の登場人物を味わい深く演じた。

 紀伊國屋演劇賞、芸術選奨文部大臣賞などを受賞。平成13年、紫綬褒章。20年、旭日小綬章。

最終更新:7/9(月) 10:57
産経新聞