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洞窟閉じ込めから16日…救出作戦の決断を迫った“雨と酸素“

7/9(月) 21:41配信

FNN PRIME

8日、タイ北部チェンライ県の当局は、洞窟に閉じ込められた少年ら13人のうち、4人が無事救出されたことを発表した。

【写真】少年らの救出劇の裏ににこんな状況が…

立本信吾フィールドキャスター:
当初は、子供たちに泳がせて外に出すのは危険ではないかと言われていました。救出までに4カ月ほどかかるのではないかという報道もあり、長期化の可能性もありましたが…きのう(8日)救出の決断が下され、無事に4人が洞窟の外へ出ることができました。


救助の途中でプロのダイバーが亡くなったこともあり、子供たちが泳いで脱出することは不可能なのではと言われていた今回の救助。
危険と隣り合わせの中、救出する決断をしたのには、ある差し迫った理由があった。

救出阻む雨…洞窟内の酸素量も限界か

・チェンライ県は雨期に入り、8月に向けて降水量が上昇するとの予報

・今後も大雨の予報が続いている

・増水により、13人の居場所がさらに狭くなってしまう可能性がある

・8日は、洞窟内の水位が場所によっては30cmほど減り、今までで一番減ったタイミングだった


立本:
救出を決断した理由としては、子供たちの身体的な異変への心配もあります。

・池袋大谷クリニック大谷義夫院長によると…日光を浴びないと、うつ状態になったり、免疫力が低下し、風邪や肺炎に集団感染する恐れがある。狭い空間に長時間いると、エコノミークラス症候群となり突然死する可能性もある

・さらに、洞窟内の酸素濃度が減少している。地上はおよそ21%ある酸素濃度が、洞窟内は15%ほどに減少⇒酸素濃度14~16%で脈拍・呼吸数の増加や頭痛・吐き気などの症状が出てしまう


立本:
タイ当局は洞窟内の酸素濃度を上げるためにさまざまなことを考えて、空気ボンベを運ぶなどしていたんですが…今月6日に、ボンベを運搬中にダイバーが死亡する事故がありました。

安藤優子:
プロの方も亡くなるほど、危険なダイビングになるということですね。

トレンディエンジェル斎藤:
でも、残りの子どもたちも早く救出しないと危ない状況という…酸素濃度が、今後良くなるということはないんですか?

吉田勝次氏(洞窟探検家):
今まで彼ら(13人)が通ってきた道は水がない状態で、その時は空気の流れがありました。増水してその流れが止められてしまったので、今後も大雨が続きさらに増水すると、酸欠が進むと思います。(酸素濃度が)12%くらいになると、筋力低下を起こし始めるんです。十分な体力がないと、ダイビングで潜るにも状況が悪くなってしまうので…いろんな意味で、追いつめられていると思います。

安藤:
タイムリミットが近づいているんですね…

立本:
現地メディアによると、酸素濃度が減ってきているので、洞窟の空間内で子供たちをケアする隊員の数も最小限にしているそうです。酸素を消費しないよう努力をしている状況ということでした。


今回成功した4人の救助。現地メディアによる成功のポイントをまとめた。

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最終更新:7/9(月) 21:41
FNN PRIME