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<西日本豪雨>被災地は破傷風に注意 熱中症や夏風邪も警戒

7/10(火) 18:28配信

毎日新聞

 西日本を中心とした豪雨の被災地では、浸水被害によるがれき撤去などで破傷風などのリスクが増す。猛暑のため避難所を含めた熱中症や夏風邪への警戒も必要で、国や専門家は注意を呼びかけている。

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 洪水後のがれき撤去や浸水した自宅の後片付けの際には、普段は土の中にいる破傷風菌や肺炎の症状を引き起こすレジオネラ菌への注意が必要となる。手足に傷を負ったり、土ぼこりを吸い込んだりすることで感染する。感染症の専門家らでつくる日本環境感染学会に所属する、東北大学医学部の吉田真紀子助教(感染症疫学)は「片付けの際はマスクと厚底の長靴、厚い手袋を着用してほしい」と話す。

 猛暑の中での避難所生活も感染症のリスクを高める。普段より衛生状況が悪くなる上、人が密集しているため、同学会は、下痢や嘔吐(おうと)が広がらないよう、トイレ後の手洗いの徹底や、タオル共有の禁止を呼びかけている。手足口病や咽頭結膜熱、ヘルパンギーナなど普段の夏風邪も、避難所では拡大しやすい。くしゃみやせきでうつるため、マスク着用を呼びかけている。

 猛暑が続いていても、避難所や被災した自宅は、エアコンや扇風機が使えないことも多い。また「避難所になる体育館は高温多湿になりやすい」と日本福祉大の山本克彦准教授(災害ソーシャルワーク)は注意を促す。のどの渇きを感じた時に限らず、こまめにスポーツドリンクを飲むことや、風通しのよい場所で休むことがポイントだ。

 厚生労働省は、衛生面の注意点をまとめた啓発パンフレットを避難所に配布し、被災者のニーズを把握するため専任チームも派遣する。【熊谷豪、原田啓之】

◆豪雨後の被災地での注意点

・破傷風は傷口の汚染から起きる。がれき撤去などの作業時には、丈夫な靴や手袋を身につける

・レジオネラ菌は土木作業で巻き上がった土ぼこりを吸い込むと感染するため、防塵(ぼうじん)マスクを着用する。

・被災地支援に行く場合は、必要に応じて、破傷風などのワクチン接種を受ける

・夏風邪が広がらないよう、くしゃみやせきがある時はマスクをする

・夏は食あたりが多い。暑いところに放置された食事は控え、食事前には必ず手洗いをする

 ※日本環境感染学会の資料から作成

最終更新:7/10(火) 20:11
毎日新聞