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<トルコ>エルドアン大統領始動 権限集中、強国目指す

7/10(火) 22:59配信

毎日新聞

 【エルサレム高橋宗男】先月のトルコ大統領選で勝利したエルドアン大統領が9日、2期目の就任式を行い、トルコは1923年の建国以来95年続いた議院内閣制から大統領制に移行した。エルドアン氏は首都アンカラで、政治的、経済的混乱の元凶となってきた古いシステムに別れを告げ、「強いトルコ」を目指すと強調した。

 大統領制への移行により、これまで行政をつかさどってきた首相職は廃止され、大統領が行政権を全面的に握る。このほか副大統領や閣僚の任免権▽予算案の策定▽国会の解散▽政令の公布--などを行う権限が大統領に付与される。

 エルドアン氏は就任式後に閣僚名簿を発表。新たに設けた副大統領には、官僚トップである首相府次官のオクタイ氏を任命した。チャブシオール外相は留任した。大統領制への移行に伴い従来の21省を16省に再編した。

 トルコは経常赤字の拡大や物価上昇に直面しており、リラ安への対応など経済政策のかじ取りが課題だ。エルドアン氏は重要な役割を担う財務相に娘婿のアルバイラク天然資源相を起用。利上げなどの金融引き締めに消極的なエルドアン氏に近いとみられ、市場は警戒してリラが急落した。

 一方、エルドアン政権は就任式に先立つ8日、非常事態宣言に基づく政令で1万8000人以上の公務員を免職とした。大半は警察官や軍関係者でテロ組織との関係が理由とされる。2016年のクーデター未遂以降、非常事態下で免職された公務員は17万人に上るとみられる。

最終更新:7/10(火) 22:59
毎日新聞