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【平成家族】パートナーいない、でも「子ども欲しい」 迫るタイムリミット 「1人で産み育てる」も選択肢に

7/10(火) 14:02配信

朝日新聞デジタル

 婚活はうまくいかなかったけれど、出産できるうちに子どもを産みたい。結婚する気はないけれど、子どもが欲しい――。様々な理由で結婚せずに出産・子育てをする女性たちがいます。多様な家族の形が広がっている米国と、結婚と出産がセットで考えられやすい日本、それぞれで出産した女性に話を聞きました。(山本奈朱香)

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妊娠に踏み切れなかった結婚生活

 米国東部に住む女性(51)は11年前、未婚の状態で出産しました。

 昔は子どもが苦手だったのに、40歳を目前にしたある日突然、子どもが欲しいと感じたそうです。女性は年齢が高くなると妊娠が難しくなるため、タイムリミットが迫っているように感じました。

 子宮から指令を受けたみたいだった――。急な気持ちの変化を、そう振り返ります。

 女性は、日本に住んでいた時に結婚していたことがあります。元夫は優しく、一緒にいると楽しい人でしたが、必死で何かを追い求めることがありませんでした。努力家だった自身の父親と比べてしまい、「父親」としての姿をイメージできなかったそうです。

 母親になる自信もありませんでした。何も考えずに産めたら、どんなに楽だろう。そんな風に思っていました。

 フリーランスだったため、妊娠・出産をすれば仕事を辞めなければいけないだろうとも感じていました。将来、「子どものせいでやりたいことができなかった」と不満を持ってしまうのは避けたかったといいます。

 でも、元夫の実家からは「妊娠しやすくなる」という食品などが送られてきました。子どもを欲しがっていなかった元夫も、徐々に「家のためにも、子どもは作っておいたほうがいいんじゃない?」と言うように。

 価値観のずれから関係は冷めていき、離婚。米国へ渡りました。小学生の頃に米国に住んでいたことがあり、もともと多様性のある米国のほうが肌に合っていると感じていたそうです。

結婚向いてない、でも「産みたい」

 そして、39歳で出産を考えます。しかし、子どもを作るために結婚する、という考えは頭に浮かびませんでした。

 米国でも、日本ほどではないにしろ、「女性はこうすべきだ」と考える人はいます。夫にイライラする女友達を見ていて、「パートナーがいるから期待してしまう。いなければ安定した気持ちで子どもを育てられるのでは」と考えました。以前の結婚で「私に向いているシステムじゃない」とも思っていました。

 女性は、元恋人で、別れた後も信頼のおける友人関係を築いていた北欧出身の男性に「1人で子どもを産んで育てたい」と話して協力を求めました。父親としての義務は一切求めない、金銭的なことも後で要求しないことなどを伝えると、彼は承知してくれました。

 すぐには子どもを授からなかったため病院で検査し、閉じていた卵管を手術。男の子を授かりました。

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