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台湾プロ野球、統一ライオンズのピッチャー・知念広弥<Human ウォッチャー>

7/10(火) 12:03配信

テレビ東京スポーツ

そこに秘められたドラマをあなたはまだ知らない。

台湾プロ野球、統一ライオンズのピッチャー「知念広弥」。
紆余曲折を経て、28歳の今シーズン、最速150キロの速球を引っ提げて台湾に渡った。

海外旅行先の人気ランキングで堂々1位の台湾。路地に並ぶ屋台料理やノスタルジックな街並みが観光客をひきつけてやまない。しかし今年1月に結婚した知念は、甘い新婚生活2か月目にして新妻を日本に残し単身台湾へ。

28歳と若くない再スタート。しかも支えるべき相手もいる。「結婚までしてなぜ?」誰もがそう問いたくなるタイミングだった。

知念は沖縄の出身。プロを夢見て野球を続けてきた。地元を離れ岡山の高校に進んだのもプロに近づくため。高3の時、スランプに陥り自慢の速球が走らなくなる。それでもプロを目指し、大学でも野球を続けた。

その後、持ち直して社会人野球に進むもドラフトの指名はかからず。ならばと25歳で会社を辞めてプロテストを受けるも結果は不合格。

25歳といえば大卒でも社会人3年目。さすがに多くの人が夢を追うのを諦める年齢だろう。しかも1989年生まれの同い年には巨人の菅野智之や日本ハムの中田翔など、球界を代表する選手揃いの黄金世代。残念ながら背中も見えないくらい引き離されている。しかし知念は諦めない。独立リーグに入団しせめて育成ドラフトの誘いを待ち続ける。

そんな中、独立BCリーグは今年から年齢制限を導入した。その決定も手伝って、知念は新潟の退団を決めた。ついに夢を諦めるのか?・・・否。

本人は言う。「あきらめが悪かった」

そして選んだ台湾での入団テスト。
速球はプロレベルと、周囲は言ってくれる。だからもう一度自分を試したかった。渡航費用は自費でまかなった。

受からなかったら引退という正真正銘、背水の陣。そこで投じた自慢の速球は…球団首脳陣の目に留まった。結果は合格。あきらめの悪い野球人生はまたも首の皮一枚で繋がった。

知念の所属する統一ライオンズはリーグ優勝13回を誇る名門。背番号14は期待の現れだ。とはいえ悩みも。通訳がいないため、会話がよくわからないのだ。空気を読んでどうにか乗り切っている。

そんな知念だが、心も体もリラックスできる場所を自ら見つけた。

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