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【連載-1-】小泉進次郎の覚悟「私は真正面から鉄砲を撃っている」

7/10(火) 18:30配信

FNN PRIME

「自民党を愛しているからこそ・・・」

いまや「総理にしたい政治家」NO1の自民党小泉進次郎筆頭副幹事長。
先月、私は小泉氏の周辺からこんな話を聞いた。
「先日、小泉議員と会ったら、安倍総理に怒り心頭でした。総理に異論を唱えない党内の空気にも相当怒っていました」
そして、その場で小泉氏はこう述べたという。
「昔の自民党なら倒閣になってた。私や石破さんが言うと、『後ろから鉄砲を撃つ』と言われるが、私は真っ正面から撃っている。自民党を愛しているからこそ、このままではいけないと思っている。誰が嘘をついているかは明らかだ」

(画像)小泉氏がコロンビア大学院で学んでいた頃は・・・

「誰が嘘をついているか」というのは、加計学園の獣医学部新設を巡る問題で、学園側が「加計孝太郎理事長と安倍総理が面会したという誤った情報を愛媛県に伝えた」と、説明したことを指している。
小泉氏はこの後、自民党内の会合で、国会にこの問題を調査するための特別委員会を設置する必要性を訴えた。その際に小泉氏は「どう考えても愛媛県に嘘をついているというのはおかしい」として、まさに言行一致を貫いている。

「(秋の)総裁選で小泉議員が安倍総理に入れることは100%ないですね」と、先の周辺は断言する。
「ただし、前回の総裁選みたいに、安倍さん以外に静かに投票するという感じではなく、相当(自分の立ち位置を)発信して安倍さん以外に投票するのではないでしょうか」

果たして小泉氏は、多くの国民が期待する通り、総理となることができるのか?
この【連載】では、小泉氏のこれまでの「進化」の過程を振り返り、その資質を問うていく。
「進化」のスタートとなるのは、いまから14年前、ニューヨーク留学時代だ。
なぜなら小泉氏が、日本と世界に目を向けるきっかけとなったのは、多くの人種、国籍、宗教、言語のるつぼであるニューヨークだったからだ。

マンハッタンの夜空に巨星が上がった

2005年7月にニューヨークに赴任し、最初の冬を迎えた私はコロンビア大学大学院で教鞭を取っていた米日財団理事長ジョージ・R・パッカード氏と、当時流行っていたマンハッタンの焼き鳥レストランで食事をしていた。
その席に一緒にいたのが、コロンビア大学院でパッカード氏のもと国際政治学を学んでいた20代半ばの小泉進次郎氏だった。
当時、小泉氏の父・純一郎氏は内閣総理大臣であり、兄・孝太郎氏はすでに俳優としてテレビ画面でよく姿を見ていた。

小泉氏は、スマートな純一郎氏や孝太郎氏に比べて、「背がそれほど高くないが、がっしりした体格だなあ」という印象を持ったことを思い出す。顔立ちは、孝太郎氏と同じくイケメンで、さらに精悍な感じを受けた。礼儀正しく、学生らしいふるまいと利発そうな話しぶりに、私は一発で好感を持った。

焼き鳥をつまみながら、大学院の勉強やニューヨークでの生活など他愛のない話に花を咲かせ、それが一段落すると、小泉氏とは父親以上に歳の離れたパッカード氏が、突然こんなことを聞いた。
「お父さんの跡を継いで、出馬するんだよね」

総理だった父・純一郎氏の後継者となるのか、当時から小泉氏の去就には注目が集まっていた。しかしこの時点では、小泉氏は出馬の意向をまだ公にはしていなかった。
私は緊張しながら返答を待った。
そして少しの沈黙の後、小泉氏ははっきりと言った。

「はい、出馬します」
私は驚き、思わずパッカード氏と目が合った。
パッカード氏も興奮を抑えきれなかったのだろう。翌朝、私に届いたメールには、こう記されていた。
「私たちは、マンハッタンの夜空に巨星が上がったのを見た証人ですね」と。

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最終更新:7/10(火) 19:41
FNN PRIME

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