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観光シーズンの万里の長城、救助隊休む間も無く

7/10(火) 8:05配信

東方新報

【東方新報】中国・北京市(Beijing)懐柔区(Huairou)慕田峪(Mutianyu)にある万里の長城で6月30日午後、米国人3人と児童4人を含む旅行者11人が、大雨が降る中、道に迷って山から下りられなくなったと懐柔消防隊は119救急センターから連絡を受けた。北京市消防隊員が救助のため雨がっぱなどの器材を持ち出して緊急出動し、11人全員を救助した。

 ふもとに到着した救助隊員は遭難者と連絡を取って状況を把握。救助案と救助ルートを作成し、電話と画像で遭難者たちにどのように行動すべきかを指示した。

 雨は激しくなる一方だった。山道は足元が滑りやすく、困難を極めた。救助隊員らは互いに声を掛け合い、足元に注意し、自身の安全を守りつつ、一歩一歩慎重に前進した。

 30分の捜索の後、救助隊員は3人の遭難者を発見した。いずれも米国籍の華僑で、夜の大雨で道に迷って救助を求めたという。このほか、3歳くらいの子ども4人と女性4人の観光客が一緒にいるのを見つけた。

 状況を聞くと、外国籍の3人は、体力的には問題なく自力で下山できる状況だった。救助隊は、3人に下山ルートと注意事項を教え、ふもとの救援チームに対し3人を出迎えに来るよう連絡。山上の救助隊員たちは、残る8人の救助に集中することとし、全員が雨がっぱを脱ぎ、遭難者に着せ、4人の子どもを背負い、女性らに配慮しつつ山を下っていった。

 山は「登るは易し下りるは難し」という。さらに、土砂降りの豪雨で足元は滑りやすい状態だ。背中に背負った子どもの様子を見ながらゆっくりと進むしかない。子どもたちを気遣いながら、怖がらぬようあやし続けた。

 そして、40分の後、救助隊は遭難者8人を安全に山のふもとまで護送できたのだった。

 救助隊がふもとに着くとまもなく、また別の救援要請が入った。救助隊は、休む暇もなく、再び器材を携えて山に入っていった。約30分後、指揮センターは最後の一人が救助されたとの報告を受け、救助隊は引き上げ通常勤務に戻った。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:7/10(火) 8:05
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