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避難指示も実際避難は0.8% 西日本豪雨で朝来市

7/11(水) 5:55配信

神戸新聞NEXT

 兵庫県朝来市は7日未明、市内全域の1万2357世帯3万815人に初めて避難指示を出したが、実際に避難したのは198世帯255人で、全人口の0・8%だった。指示が出たのは真夜中で、足元が悪い中の移動は危険と考え、自宅にとどまった人も多かったようだ。(長谷部崇)

 同市では、近隣の養父市や豊岡市に大雨特別警報が出た直後の6日午後11時5分、市内全域に避難準備・高齢者等避難開始を発令。同警報が朝来市にも出た同49分、市内全域に避難勧告を出した。その後、土砂災害の危険性が高まったとして、避難指示を出したのは7日午前2時10分だった。

 避難者の旧町別の内訳は、和田山204人▽山東35人▽朝来6人▽生野10人。ある区長は「深夜、大雨で増水した川沿いを歩くのは危険。もう少し早い段階で準備情報を出してもらいたかった」。市内の40代男性は「緊急速報メールが届いたとき、もう子どもは眠っていたし、『今更避難しても…』と考えて家にとどまった」と話す。

 市防災安全課は「災害の危険が高まったとき、どのように対応して市民を避難させるかが、今後の課題」としている。


■養父市は4%弱、市長「今後の教訓に」


 西日本豪雨で兵庫県養父市は6日、市内全域の9477世帯2万3498人に初めて避難指示を出した。しかし実際の避難者は872人と、全人口の4%弱にとどまった。広瀬栄市長は10日の定例会見で「訴え方に課題があったのかも。どうしたら市民が実際の行動に移すのか考えたい」と述べた。

 同市では、6日午後7時55分に市内全域に避難勧告を出した。雨が強まったため、同10時50分、避難指示を発令。気象庁が同市などに「大雨特別警報」を出したのとほぼ同時刻で、「考えられる最善のタイミング」(防災安全課)だったという。

 しかし、市民の動きは鈍かった。夜間だったことに加え、午後11時からの1時間雨量が、八鹿や大屋で30ミリと「激しい雨」が降っていたことも要因とみられる。

 避難者の旧町別の内訳は、八鹿193人▽養父224人▽大屋179人▽関宮276人。区長の一人は「山の斜面が迫っている家の人は、避難への行動が早かった。車いすの利用者を誰がどう運ぶのかなど、手順を確認したい」と話していた。

 広瀬市長は「特別警報が出ても『自分のとこは大丈夫』との思いがあったのか。ケーブルテレビの活用法なども検討し、今後の教訓にしたい」と話した。

最終更新:7/11(水) 5:56
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