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ビール類出荷、首位アサヒにキリン接近 上半期の課税出荷量、6年連続最低を更新

7/12(木) 7:15配信

SankeiBiz

 ビール大手5社が11日に発表した2018年上半期(1~6月)のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の課税出荷量は前年同期比3.6%減の1億8337万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。統計を開始した1992年以降でみると、上半期としては6年連続で過去最低を更新した。各社の発表に基づくシェアでは、アサヒビールが1.9ポイント低下の37.6%ながら首位を守った。一方、2位のキリンビールは2.3ポイント増の34.0%に拡大。昨年7.8ポイントあった両社の差は3.6ポイントまで縮まり、今後、シェア争いが激化しそうだ。

 ビール市場は今春、各社が実施した業務用ビールの値上げが響き減少に歯止めがかからない。酒類別ではビールが6.3%減。一方、消費者の節約志向などで、第3のビールは1.9%増で5年ぶりプラスに転じた。

 メーカー別ではアサヒが8.4%減、サントリービールが1.2%減、サッポロビールが9.5%減となった一方、キリンが3.3%増と独り勝ちだ。第3のビールの新商品「本麒麟」と「のどごしストロング」が好調だった。キリンの攻勢は今後も続きそうだ。

 その鍵を握るのがイオンのプライベートブランド(PB)「バーリアル」だ。グループ傘下の各業態で販売されており、イオンで最も成功したとPBとされる。これまで韓国メーカーが生産していたが、6月の商品刷新でキリンが生産を受託した。販売目標が4割増の年間1000万ケース程度とされ、市場シェアは3~4%に達すると試算されている。上半期はキリンの出荷に約1カ月分程度しか寄与しなかったが、今後はフルにきいて、キリンのシェア拡大につながる。

 一方、追い上げられるアサヒは主力ビール「スーパードライ」が振るわず、打開策が見えてこない。年間での両社のシェア逆転は難しいとみられるが、業界関係者からは「単月ならば逆転はある」といった声が聞かれるなど、シェア争いが一段と激しさを増しそうだ。

最終更新:7/12(木) 7:15
SankeiBiz