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参院6増法案、参院通過 自民は採決強行 野党反発

7/11(水) 19:59配信

朝日新聞デジタル

 参院の議員定数を6増やし、比例区に特定枠を設ける自民党の公職選挙法改正案は11日、参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決された。野党が反対する中、自民は採決を強行した。自公両党は週内に衆院での審議を始める方針。22日までの今国会中の成立は確実な情勢だ。

【写真】参院本会議で、参院の議員定数を6増やす公職選挙法改正案が可決された。手前は野田聖子総務相=2018年7月11日午後7時46分、岩下毅撮影

 自民案は(1)選挙区での「一票の格差」を是正するため、埼玉選挙区の定数を2増やす(2)各党の比例獲得議席のうち当選者が得票順に決まるいまの仕組みは残しつつ、得票数に関係なく優先的に当選できる特定枠を新設する。比例区の定数は4増やす――という内容。成立すれば、来夏の参院選から適用される。

 自民は特定枠に、「島根・鳥取」「徳島・高知」の合区のうち、選挙区に擁立できなかった県の候補をあてる方針だ。3年ごとの参院選で、各都道府県を代表する候補を少なくとも1人は擁立できるようにする狙いがある。

 この自民案の特定枠に対し、国会運営で自民に協力的な日本維新の会を含めた野党各党が「党利党略だ」と指摘した。定数増についても「都道府県でも、衆院でも削減している中で、逆に6も増やそうとする」(維新)と批判。対案を提出した。11日の参院政治倫理・選挙制度特別委員会では、採決を進めようとする自民に野党は反発。委員長の不信任動議を提出した。

 自民は動議を否決後、自民案の採決に踏み切った。公明党は全国を11ブロックにわける大選挙区制案を提出したものの、否決されると、制度改革の検討を引き続き行うことを求める付帯決議と引き換えに自民案への賛成に転じた。野党が提出した三つの対案は自民の提案で採決されなかった。(久永隆一)

朝日新聞社