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ほこりだらけの北京の公衆電話 緊急時どうする?

7/11(水) 6:15配信

東方新報

【東方新報】中国・北京市のある読者が近頃、電話で公衆電話についての苦情を寄せてきた。携帯電話の普及に伴い、街の各所に設置されていた公衆電話の利用率が下がり、故障している公衆電話機が多いという。公衆電話は110や119などの緊急通報を無料でできるので、緊急時に備え、必要な修理を行って使える状態にしておいてほしい、との内容だった。

 ■ディスプレイには文字が現れず音声も聞こえない

 北京市西城区(Xicheng)西四北大街の平安里路口(Ping’anli)南バス停留所の西側にある横断歩道脇に、電話ボックスが設置されていた。

 電話ボックスは道端にひっそりと立っており、電話機には土ぼこりが積もり、受話器もほこりだらけ。受話器を取って耳に当ててみたが音はなにも聞こえず、ディスプレイに何も表示されない。記者は念のためダイヤルキーを押してみたが、機械的なカチカチ音が聞こえただけで、受話器からはいぜんとして何も聞こえてこない。受話器を置くと、手はほこりで真っ黒になっていた。

 記者が近くを通りがかった環境保全の作業員に尋ねたところ、この電話を使っている人を見たことがなく、この電話が使えるのか使えないのかもわからないという。道の東側にある同じような電話ボックスにも入り、受話器を上げて何回か試してみたが、ディスプレイは表示されず音声も聞こえなかった。

 ■やっと見つけた、管理番号付きの公衆電話

 同じような現象は、市内の他の場所でも多く見られた。

地下鉄将台(Jiangtai)駅出口のバス停留所の電話ボックスは、二つの半球型のオレンジ色のツバなし帽子のような形で

「帽子」は2本の金属の柱で地面に固定されていた。中には電話機が1台ずつ入っており、一方の黄色の電話機のディスプレイパネルには、手の跡がついていた。

 だた、もう一方の電話機は使えることが分かった。受話器からは「ツー、ツー」という音が聞こえ、キーを叩く音もはっきりと聞こえる。電話機の下部にはカードを入れる挿入口があり、「一卡通(Yi Ka Tong)」など使用可能なカードが明記されており、受話器には「聯通(China Unicom)」のエンブレム。

 公衆電話監督電話番号と電話ボックス番号が明示され、中央にはっきりと目立つ文字で「中国聯合網絡通信有限公司北京市分公司」と記されていた。今回の取材の中で、これらの番号が明記されていた電話ボックスはここだけだった。

 記者は、30歳代から50歳代の歩行者に公衆電話の使い方について聞き取りを行った。ほとんどの人は、携帯電話を使い始めてからは、公衆電話を使うことはなくなったと答えた。中年の女性は、10数年前に郵便局でIC電話カードを買って公衆電話で使ったことがあるが、携帯を使うようになってからは使ったことはないと話した。

 6月28日に電話ボックスから「96188000」に電話を掛けたところ、自動回答モードになっており「北京聯通カスタマーサービスにお電話いただき誠にありがとうございます」「ご用件がありましたら録音をするのでお話しください」「2日間以内に回答をいたします」とのことだった。本稿を発信する時点で、未だ回答は来ていない。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:7/11(水) 6:15
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