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米NYの老舗華僑団体、中華民国国旗を撤去 五星紅旗に変更へ/台湾

7/12(木) 17:48配信

中央社フォーカス台湾

(台北 12日 中央社)100年近い歴史を誇る米ニューヨークの華僑団体、ニューヨーク遡源公所が中華民国国旗を撤去し、8月から中国の五星紅旗を掲揚することが分かった。外交部(外務省)の陳立国・北米司長が12日の定例会見で明らかにした。陳司長は、中国が国際社会からの台湾の締め出しに向けた圧力を強め、海外の華僑団体に対する統一戦線の施策を強化していることの表れだと指摘した。

2016年5月の蔡英文政権発足以来、台湾に圧力をかけ続けている中国。巨額の資金援助などにより中華民国(台湾)と外交関係を結ぶ国に揺さぶりをかけ、4カ国に台湾と断交させたほか、世界保健機関(WHO)への台湾の参加も妨害。今年4月には海外の航空会社44社に対して、台湾を国として扱わないよう求め、複数の航空会社が相次いで台湾の表記を変更した。

中華民国僑務委員会によれば、ニューヨーク遡源公所は、在ニューヨークの華僑団体の中心的組織「ニューヨーク中華公所」に所属する60の団体の一つ。主導的立場にあるニューヨーク中華公所は一貫して中華民国を支持しており、事務所の内外ともに中華民国国旗が掲げられているという。

陳司長はニューヨーク遡源公所について、近年中国からの新移民が大量に加入していると言及。従来の華僑団体のように親台派の会員で組織される団体ではなくなっていると説明した。

今後懸念されるドミノ効果については、自由民主主義体制を支持する全ての友好的な手を強く握り、交流をしていきたいとし、限られた資源の中で積極的に華僑団体とやりとりをしていく方針を示した。

(侯姿瑩/編集:名切千絵)